きのうもらったタケノコを若竹煮にして、これも昨日採ってきたワラビをナムルにして、それから……と考えた。主婦歴も長くなると、夕御飯の献立を考えるのも慣れたもの。冷蔵庫にあるものを組み合わせて決めていく。
 繊維質が少し多いかなと思いつつ、テーブルに皿を並べると「山菜のオンパレードやなあ」と夫が言った。確かにそうだけれど、オンパレードという表現はどうだろう。あまりに昭和なひびきに笑ってしまった。
 思えば、近頃オンパレードと口にしたことがない。れっきとした英語だから死語とは言えないし、「ディズニーオンパレード」ならありそうだが、「山菜のオンパレード」というような用法は古臭く感じる。
 「コンプライアンス」だの、「イノベーション」だの、「オンデマンド」だの、カタカナ語は増えている。でも「ナウなヤングがフィーバー」は易しい言葉なのに消えてしまった。流行語として一世風靡した「ファジィ」や「アウトオブ眼中」なども懐かしい。残る言葉と消える言葉はどこが違うのだろう。
 ところで、「お口にチャック」という言葉をご記憶だろうか。チャックが死語となった今、子どもたちを黙らせるときに、先生たちはどう言ってしつけているのだろう。「お口にファスナー」だろうか。「お口にジップロック」だろうか。  (舞)

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