日本財団より助成を受けた送迎用の福祉車両

 津市河芸町三行の障害者施設『河芸しいのみ』を運営するNPO法人「夢のやかた」は、日本財団より送迎用の福祉車両の助成を受けた。
 同施設には旧河芸町だけでなく、旧芸濃町や旧安濃町、鈴鹿市内などから約30名ほどの利用者が通っており、職員が4台の車で送迎している。
 しかし、どの車も満席状態で、送迎だけでも長い時間が必要で、職員の負担が膨らみ、新規の受け入れも困難になっていた。そこで、競艇事業の売上金などを財源とし、全国の福祉施設などへの支援を行っている同財団に助成を求めた。
 購入した車はホンダのステップワゴンの福祉車両。乗り降りし易い、サイドステップや手すりがついており、身体が不自由な利用者でも乗り降りしやすいつくりになっている。この車両の購入費約160万円の内同財団から130万円の助成を受けた。
 また、同法人では、更に多くのニーズに対応していくため、津市河芸総合支所の隣に新施設の建設を進めている。今秋の開所をめざしており、宿泊できる部屋や浴室を備えた新たなサービスや、農業を軸にした新たな事業も開始する予定。その際にも、この車両は今以上に活躍することになりそうだ。