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先月、人間ドック学会などが作る調査研究小委員会が、健康診断の検査値の新たな基準範囲を発表して、話題になっています。
この基準範囲は、平成23年に人間ドックを受けた150万人から、重大な既往歴がなく、病院の薬での治療や喫煙をしていない健康な人約1万人を抽出し、検査値から作成されたものです。
これは、出来れば、化学薬品を飲まずに過ごしたいと思っている多くの患者さんにとっては朗報でしょう。
例えば、現在は、最高血圧が130以上、最低血圧が85以上だと「血圧が高い」と判断されています。しかし、同委員会の調査では健康な人でも数値にはかなりばらつきがあり、新たな基準範囲では148以上と95以上になっています。
また総コレステロールは現在、正常値の上限が男女とも199ですが、新たな基準範囲では上限が男性は254、女性は30歳から44歳が238、45歳から64歳が273、65歳から80歳が280とされています。
私は、検査値の境界ぎりぎりの人であっても、すぐに薬で検査値を下げるより、食事などの生活習慣の改善で健康になる努力をすることをお勧めしたいと思います。
漢方薬で健康な生活を送れるようにご指導しております。
2014年5月15日 AM 4:55