

検索キーワード




16世紀にキリスト教が日本に伝来して今年で465年。全国各地で記念行事が行われているが、本紙「歴史の散歩道」の執筆でお馴染みの津市出身の歴史作家・横山高治さんが今月12日に「キリシタン雑記帖」をかんよう出版から出版した。
天文18年、フランシスコ・ザビエル(1506~1552)が薩摩に上陸。九州、近畿にキリスト教を布教。全国に高山右近、黒田官兵衛、蒲生氏郷らキリシタン大名が出現する。
一転して豊臣、徳川政権ではキリシタン弾圧が起きる。やがて、島原の乱が起き、隠れキリシタンが出現。伊勢の津藤堂藩においても寛永14年(1637)、上士三百石の中島長兵衛ら妻子4人、その2年後には、上士三百石の鯰江九右衛門の妻子ら27人が処刑された。
横山さんは、「伊勢の津歴史散歩」=創元社=でも執筆しているが、今回は戦国時代のキリシタン通史、各地のキリシタン大名とその妻、隠れキリシタンについて、文字通り雑記帖の如く軽快な歴史読み物に仕上げている。
今、NHK大河ドラマで注目のドン・シメオン・黒田官兵衛、横山さんの地元である大阪府高槻城の城主・和田惟政(これまさ)、北摂(高槻市・茨木市)などのキリシタン物語を紹介している。
四六判・88頁。定価1500円+税で津市内、松阪市内で発売中。
2014年5月22日 AM 4:55