2014年5月

浪花(大阪)を新たな視点で切り取った作品を展示

 JRP日本リアリズム写真集団三重支部(事務局=津市一身田上津部田)が5月28日~6月1日まで、津駅北隣のアスト津5階ギャラリー2で福田善一さんの会員展、「なにはにほへと~大阪 ひと皮 むきました~」を開く。
 タイトルの「なにはにほへと」とは、「いろはにほへと」と「ナニワ(浪花・大阪)」を掛け合わせた造語。
 福田さんは「ナニワの見えざる多面性を写真で披露します。新たな視点で大阪を捉えて頂ければ。今回の写真展は〝序章〟で、今後も順次作品展開してゆける様、次なる被写体を追い求めて大阪市内を巡回し続けていきます」とコメントしている。 
 問い合わせは事務局☎059・232・1781山口さんへ。 

 鳥羽市はこのほど、「鳥羽の島遺産100選」ガイドブック=伊勢文化舎=を出版した。
 同市は平成24年度に4つの離島(神島、答志島、菅島、坂手島)の魅力を高め、守り伝えていく目的で、離島も住民や専門家の評価をふまえて歴史文化、食文化、自然環境などの島の地域資源を「島遺産100選」として選定した。
 同ガイドブックは同市が伊勢文化舎に委託して編集。写真撮影や島民への取材を通じて島遺産の保全意識の向上と島遺産を活用した離島観光の振興を図る。
 内容は、島遺産100選ガイド、島遺産をめぐる旅モデルプラン、島辞典、島旅に役立つ!便利ガイドなど充実。
 A5判カラー148頁。税込1000円(本体926円)で各書店、ホテル、旅館などで販売。インターネットではアマゾンでも購入できる。

《六月の森》1936年 秋田県立近代美術館所蔵

 津市大谷町の三重県立美術館で20日から「福田豊四郎展 描いても 想っても 尽きないふるさと」が開かれている。会期は6月29日(日)まで。主催=同美術館、助成=(公財)岡田文化財団、(公財)三重県立美術館協力会。特別協力=秋田県立近代美術館。
 秋田県小坂町出身の豊四郎(1904─1970)は、東京の川端龍子(りゅうし)、京都の土田麦僊(ばくせん)の2人の革新的な日本画家のもとで研鑽を積み、若くして注目を集める。
 新しい日本画を創り出すため、色面と線、空間表現などの問題に取り組み、近代的で独創的な作品を生み出し、戦前、戦後を通して日本画界を牽引する一方、65歳でその生涯を終えるまでふるさとを想い、描き続けた。
 革新的でありながら郷土色豊かなそれらの作品は、今なお観る者を魅了している。
 豊四郎の生誕110年を記念して開く今展では、秋田県立近代美術館の全面的な協力を得て、豊四郎の初期から晩年までの代表作に、スケッチ、挿絵などを加え、豊四郎の芸術世界をご紹介(会期中、一部展示替あり)している。
 観覧料=一般900円、学生700円、高校生以下無料。開館時間=9時半~17時(入館は16時半まで)
 
 ▼美術講演会実施           
 「福田豊四郎―北国の抒情」 日時=5月25日(日) 13時半~、講師=秋田県立美術館館長の河野元昭氏、場所=三重県立美術館講堂、聴講無料。

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