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2014年5月
4月23日、津観音で津観音保存会=飯田俊司会長=の総会があった。
平成5年に発足した同会は同寺に伝わる貴重な文化財の修復を主な目的としながら、年間を通じて様々な行事を行っている。
総会後、岩鶴密雄住職が昨年、三重県有形文化財指定の登録を受けた5件から仏画「十二天像」=室町時代=を、新たに津市の文化財指定をめざす13件(うち6件は修復済)から「醍醐山 光台院弘賀の書簡」=室町時代=と「観音寺の会式関係文書」=江戸時代=を会員たちに披露した。
「十二天像」は、特に密教で重要視される方角を司る護法天を描いた仏画を1幅に3枚ずつ配した計4幅から成る大作。しかし、過去の修復の際などに、なんらかの手違いがあり、本来の配置から入れ替わってしまっていた。そこで岩鶴住職は、それぞれの神が司る方角など宗教的な要素だけでなく、美術や習俗など、あらゆる尺度に目を向けた上で緻密なデータを収集。本来の配置に戻した上で県文化財の認定を受けた。
「醍醐山 光台院弘賀の書簡」は天文3年(1534年)に京都の東寺であった弘法大師・空海700回忌法要についての諸事を記したもの。天皇の勅会で行われたこの法要に仁和寺・醍醐寺など名だたる京の寺院と共に津観音は地方から唯一名を連ねるなど朝廷との強い結び付きと、当時の栄華を改めて示す内容になっている。醍醐寺にも同様の文献が残っているため、醍醐寺文化財研究所に両文書の内容の照合といった調査を依頼している。
残す「観音寺 会式関係文書」は江戸時代に津の街で最も大きな祭礼であった津観音の会式について、当時・津観音の賄方を務めた坂倉家が記した資料群。資料は最古の物が宝暦4年(1754年)で、最新は元治2年(1865年)となっており、料理の献立や人員の配置など会式がどのように行われていたのかが克明に記されている。会式の全貌が伺い知れる一級資料と言えるだろう。
貴重な文化財を目にした会員たちは、その価値を再確認し、次代に伝えていく思いを強くしていた。
2014年5月1日 AM 4:57
「NPO法人・みえ里山自然ふれあいの会」は、5月10日(土)、津市久居明神町にある「柏尾原学習林」で「里山野草天ぷら会」を実施する。雨天の場合は11日に順延。春の息吹で満たされた里山に自生するセリ、ナズナなどの春の七草をはじめ、食べられる野草を採取し、天ぷらにして味わう楽しいイベント。
スケジュールは9時半受付開始。10時15分~11時半・林内散策と野草の採取。11時半~13時・天ぷら試食。13時~14時・クラフト工芸・弓矢遊び。14時・閉会。
参加費は保険料込みで大人500円、子供(小中学生)は200円。持参物は弁当・茶・手袋・トレー・はし。小学生以下は大人の同伴が必要。野山を歩ける靴、服装で参加。
事前申し込み制。希望者は氏名・年齢・住所・電話番号を事務局の高橋さん☎&FAX059・232・3517。携帯090・4675・3727。
2014年5月1日 AM 4:56
◆参加型体験イベント「ドラムサークル」 5月5日(月)12時~、安濃中央総合公園で。三重ドラムサークルの主催。参加無料。
年齢・日本人・外国人・子障がい者・健常者を問わず参加できる。1部は12時~、ピースコンサート=nano─sec.、むーのたね、ハッピー増井、木神楽(カホン・ワークショップ)。2部はドラムサークル。太鼓、パーカッションを持っている人は持参を。増井さん☎津228・2326。
◆こうべの丘ウインドアンサンブル~津西高校吹奏楽部OB・OGバンド第19回演奏会 5月10日14時開演(13時半開場)、お城ホールで。入場料500円で全席自由。喜歌劇「天国と地獄」序曲、スターウォーズ、デイトトリッパー他。☎津227・7630佐藤さん。
2014年5月1日 AM 4:55