2014年5月

サラサラとした湯や景色にも癒される露天風呂

 最終回に訪れたのは、津市美杉町八知の『美杉リゾート』。フロントで、中伊勢温泉郷観光推進協議会の加盟宿の日帰り温泉が利用できる共通入浴手形=税別2千円=にスタンプを押してもらい、温泉に向かう。
 湯は美肌泉質の代表格というナトリウム・炭酸水素塩泉。石鹸のような働きがあり、毛穴の汚れを落とすなどの効果があるという。大きな湯船や檜風呂、滝風呂、露天風呂に、数分間ずつ入るとサラサラした湯で体がじんわりと温まり、肩のコリがほぐれていった。
 また同館は、タイ古式マッサージをはじめ各種マッサージや、星空を観るナイトツアー、県産の小麦を使ったピザ作りなどアクティビティーのメニューも豊富。料理は地元の旬の食材を使った「真・美杉会席」が特にお勧めだとか。
 代表取締役社長の中川雄貴さんは「美杉の自然と温泉を満喫しに、ぜひご来館下さい」と話している。
 予約センター☎059・272・1155。

地元の旬の食材を使った「真・美杉会席」

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 全8施設を取材し、温泉ならではのリラクゼーション効果や、プロのおもてなしの魅力を再認識した。少し遠くても訪れる価値ある宿ばかりなので、共通入浴手形で湯巡りしてみては。 (本紙・小林 真里子)

 どのような食生活が健康な身体づくりに繋がるかについては様々な考え方がありますが、私は、日本人には日本人に合った食事があると思っております。
 伊勢神宮で毎日供えられる神様のお食事は、日本人の伝統的な食事のひな型です。
 昨年行われた式年遷宮の効果で、全国から多くの善男善女がお集まりになっていますが、伊勢神宮がこのように全国的に注目されマスコミもこぞって取り上げたのは初めてではないでしょうか。
 私は喜ばしいことだと考えています。なぜなら日本人が自国の伝統と文化の奥深さに気付くチャンスを頂けたからです。
 和食がユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、国内より外国からの評価の方が高いのではないでしょうか。日本人が日本食を見直し、健康な毎日を送るために生活の中にどんどん取り入れてほしいと願っています。
 保育園児や幼稚園児のお子さんまで花粉症で苦しんでいる姿を見るのは忍びない気がします。お子様から大人まで元気で暮らし、風邪やインフルエンザにもほとんどかからずに健康で、明るく楽しく過ごせる時代が来てほしいと、毎日お話をさせて頂いています。
 最後に、ご飯は胃腸を助ける薬のような働きもありますので、沢山食べてください。

 きのうもらったタケノコを若竹煮にして、これも昨日採ってきたワラビをナムルにして、それから……と考えた。主婦歴も長くなると、夕御飯の献立を考えるのも慣れたもの。冷蔵庫にあるものを組み合わせて決めていく。
 繊維質が少し多いかなと思いつつ、テーブルに皿を並べると「山菜のオンパレードやなあ」と夫が言った。確かにそうだけれど、オンパレードという表現はどうだろう。あまりに昭和なひびきに笑ってしまった。
 思えば、近頃オンパレードと口にしたことがない。れっきとした英語だから死語とは言えないし、「ディズニーオンパレード」ならありそうだが、「山菜のオンパレード」というような用法は古臭く感じる。
 「コンプライアンス」だの、「イノベーション」だの、「オンデマンド」だの、カタカナ語は増えている。でも「ナウなヤングがフィーバー」は易しい言葉なのに消えてしまった。流行語として一世風靡した「ファジィ」や「アウトオブ眼中」なども懐かしい。残る言葉と消える言葉はどこが違うのだろう。
 ところで、「お口にチャック」という言葉をご記憶だろうか。チャックが死語となった今、子どもたちを黙らせるときに、先生たちはどう言ってしつけているのだろう。「お口にファスナー」だろうか。「お口にジップロック」だろうか。  (舞)

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