運転中、ベシャッという音が聞こえたような気がして目をやると、フロントガラス上部に白い紋があった。鳥にフンを落とされたのだ。
 すぐにウォッシャー液を出して、ワイパーでこすったが落ちない。太陽に熱せられたガラス上でフンは速乾したらしい。
 白い紋をつけたまま帰宅して、汚れを落とそうと駐車場にブラシを持ち出したが、「ちょっと待てよ」と思った。鳥にフンを落とされるというのは、幸運の予兆ではなかったか。
 実は、しばしば鳥にフンを落とされるのである。家の周りに鳥が多いのか、車だけではなく、頭に落とされたこともある。
 だからと言って、私の人生が幸運続きだったかというとそうでもないような気がする。玉の輿に乗ったわけでもないし、大儲けしたこともなかったし、華々しい仕事もしていない。
 いや、幸運続きで今があるような気もする。大きな病気も事故もすり抜けて、ひとまず元気に毎日を過ごせている。そこそこの仕事運とそこそこの金運はあるようだ。何より、家族が何事もなく暮らせていることが幸運とも言える。
 とりあえず、しばらくは白い紋を残しておくつもりだったが、翌日の大雨でフロントガラスはきれいになった。そうなると、宝くじでも買っておけば良かったと、欲どしく思ったりしている。
         (舞)

 ▼津市民文化祭 舞台芸術部門「吹奏楽の午後」=19、津リージョンお城ホール
 ▼第25回合同発表会=20、お城ホール
 ▼永都康之日本画展=~20、三重画廊
 ▼鼻谷勇次郎個展=23~27、三重画廊
 ▼しゅんこうの和紙 ちぎり絵作品展=~31、百五銀行久居支店
 ▼戯水会・水彩画展=~31、百五銀行本店
 ▼ときめきコンサート=20、農業屋コミュ二ティ文化センター
 ▼上松美香アルパコンサート=21、農業屋コミュ二ティ文化センター
 ▼おおきんこどもシネマ=19、嬉野ふるさと会館
 ▼第6回グループ「創」油絵作品展=23~27、NHKギャラリー
 ▼第4回わたしものがたり展=~21、県立美術館
 ▼国際留学生フェスティバル 留学生弁論大会と国際のど自慢大会=21、県総文多目的ホール 
 ▼第59回三重県高等学校演劇大会中南勢地区大会=26~28、白山総文

松菱特設会場での撮影会の様子

松菱特設会場での撮影会の様子

 7日、「つ七夕まつり連絡協議会」が、岩田川観音橋の七夕笹流し(今回で25回目)会場を基点に津観音までの中心市街地一帯で、『つ七夕まつり』を開催。
 今年初の試みとして、オーディションで選ばれた織姫・加藤桃絵さん(10)と彦星・佐藤駿成くん(9)が美しい衣装で各会場を行列し、賑やかなまつりに華を添えた。
 2人の衣装は、津市大門にある「すみれ洋裁室」の神山陽子さんがデザイン・縫製したもの。亀山市のイラストレーター・本城まい子さんが彦星のシャツの稲穂や、織姫のスカートのカササギを描いた。
 2人は観音橋近くのステージでセレモニーに参加した後、三重県雅楽振興協議会や伊勢音頭の団体と共に行列。途中の松菱特設会場では、来場した子供達と、写真撮影会や、願い事を書いたジャンボ七夕短冊風船飛ばしを楽しんだ。
 ゴールの津観音に到着した後には、同協議会が五重塔前特設ステージで優美な演奏を披露した。当日が誕生日だった加藤さんは「みんなが手を振ってくれたりしたので頑張れた」、佐藤くんは「キラキラした綺麗な衣装が着れて嬉しかった」と感想を話した。

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