かぼちゃの季節がやってきた。外国産なら冬でも食べられるが、やはり日本の夏のかぼちゃが良い。
 実は去年から、すくなかぼちゃにはまっている。まるで栗かさつま芋かというほどに甘いかぼちゃだ。かぼちゃ好きが、すくなかぼちゃを食べてますます好きになった。
 産直にすくなかぼちゃがぼつぼつ出てきているが、買ってもすぐには食べない。熟成させるため、風通しのよい場所にころがしておく。とれたばかりのかぼちゃにはでんぷんが多く、熟成させることでそれが糖分に変わる。甘いかぼちゃを食べたいなら熟成期間が重要だ。
 先日一個切ってみたが、甘さが足りなかったのでサラダで食べた。しばらくは買うばかりで、熟成を待つつもりだ。
 すくなかぼちゃは飛騨地方が原産地である。岐阜県の道の駅で千円の値が付けられたすくなかぼちゃを見たことがある。へちまみたいな実は五キログラムにもなり、大きいと値段も高くなる。美味しそうだったが、かぼちゃに千円は出せなかった。かぼちゃにはかぼちゃの値段があるだろうと思ったのである。
 かぼちゃ好きは次々と新しいかぼちゃに挑戦する。一昨年はバターナッツかぼちゃの美味しさを発見した。昨年はすくなかぼちゃ。今年は、また別のかぼちゃの美味しさを見つけたい。かぼちゃの種の美味しい食べ方も知りたいものだ。 (舞)