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2014年7月
5日夜、津市栗真町屋町一帯で恒例の『巨大龍踊り』が行われる。
地域活性化を目的に町屋海岸の清掃や松の木の保護などに取り組んでいる『町屋百人衆』=伊藤浩一会長=の主催。地域の氏神である千王神社の祭礼に合わせて行っているもの。
電飾に彩られた龍の全長は55m。威勢の良いふんどし姿の男性たちが、口からガスを噴き出す龍を担いで練り歩く姿は迫力満点。津商工会議所青年部元気玉太鼓の山車と共に、夏の夜を熱く彩る。
18時半より千王神社で太鼓演奏やお祓いが行われ、19時25分出発。地域を22時頃まで練り歩く予定。
2014年7月3日 AM 4:55
津市芸濃町の椋本珠算学校に所属している杵川日向雅くん(15、三重大附属中3年)は、昨年11・12月に全国各地の会場で実施された「全国そろばんコンクール」=日本珠算連盟ほか主催、日本商工会議所ほか後援=中学2年の部に出場。集計の結果、参加者628人中、見事1位に輝いた。
杵川くんは、父親の勧めもあり小学1年のとき同珠算学校に通い始めた。当初はそろばんの面白さがわからなかったが、上達するにつれて楽しむようになり、努力を重ねて技術を磨いてきた。現在は同珠算学校に週4、5回通う。
大会には、年に7~9回出場。成果が出せたときは「次もできる」と考え、うまくいかなかった場合も次回雪辱を果たすことを誓うという前向きな姿勢で、経験と、上位入賞の実績を積んできた。
先月27日には、津商工会議所の通常議員総会で、岡本直之会頭から優勝を称えて表彰された。また8桁のかけ算などの暗算を披露して「頭の中のそろばんを動かし計算しています。答えを書いている間に、次の計算をしています」などと説明し、出席者を唸らせた。
杵川くんは優勝できた理由や今後の抱負を「自分はこれくらいの実力を持っているという自信を持って挑みました。あまり緊張しなかった。ここまで来たからには、学年別ではない大会でも日本一を目指して頑張っていきたい」と語った。
2014年7月3日 AM 4:55
美杉町下之川の仲山神社を後にした私たちは更に、美杉町の奥を目指して進んでいく。
「走れば走るほど実感するけど、良いところだな」と、いつも小難しい表情のM君らしからぬ晴れやかな笑顔を浮かべている。確かに、澄んだ空気を味わいながら、ペダルを回しているだけで、幸せな気持ちになってくるから不思議だ。
ここには〝なにもない〟がある。言い換えるならば目に見えない大切なものがそこかしこに息づいている。それは現代人が忘れてしまった自然との接し方や濃密な人付き合い、ゆっくりと流れる時間だったりと枚挙に暇がない。物質的な豊かさだけでは、人は本当の意味での幸せを手に入れることは出来ない。ちょうど、戦に明け暮れた武士がその空しさに気づき、晩年に出家するように、我々の生活が発展を続けるほどに、ここに立ち返ろうとする人が増えるのではないかと思っている。
スローペースを保ちながら川沿いの道をしばらく走ると、多気の集落に到着。「北畠神社」で自転車を停める。この神社の主神である北畠顕能公は南朝を代表する武将のひとりであり、伊勢北畠氏の栄華を築いた人物。境内にある碑には、「いかにして 伊勢の浜荻 吹く風の おさまりにきと 四方に知らせむ」という彼の遺した歌が刻まれている。歌には明るくないが気品と教養に満ち溢れた巧みな言葉の配し方がなんとも美しいと思う。二人して碑を読み上げながら、大和言葉の妙味に酔いしれた。
その後、道の駅美杉で一休み。隣には、美杉町でロケが行われた映画「WOOD JOB!~神去なあなあ日常」の記念館。あいにく土日祝日開館なので、この日は入れなくて残念だったが、ロケ地ツアーも含めて大変盛り上がっているようだ。散々取り上げられてきたので、内容にはふれないが、美杉地区や林業が活性化するきっかけになればと思う。原作となった三浦しをんさんの小説やその続編も、映画とは違った面白さがあるので、未読の方にはオススメしたい。多分、久居という言葉があんなにも頻繁に出てくる小説は、他にないと思う。
しばらく休憩し、体力が回復した私たちは、道の駅からまっすぐ奥津方面へ。徐々に斜度を増す坂道を登っていくと、目の前に関西と伊勢神宮を結ぶ伊勢本街道の難所として知られた飼坂峠が見えてくる。今ではトンネルが通っており、交通は容易だが、本来の道は中々に手強い。流石に今日は、トンネルを抜ける。
夕暮れも近づいてきたので、今日はここでタイムリミット。白山消防署美杉分署の交差点から八知回りで車のある白山町まで戻ることにする。途中には、来年度中の復旧が予定されているJR名松線の線路や鉄橋が見える。様々な課題を抱えているのも事実だが、素直に再び電車が走る日を心待ちにしている。(本紙報道部長・麻生純矢)
2014年7月3日 AM 4:55