津市垂水の美術家・北泰幸さん(62)の個展『土の絵にっき』が津市中央の三重画廊で昨日から開催されている。会期は10日まで。時間=10時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。
 北さんは、兵庫県宝塚市出身で大阪芸術大学工芸科卒。陶芸の人間国宝・富本憲吉の孫弟子。陶芸を中心に、染色・彫金・鋳造など幅広い分野に通じている。普段は、㈱まつぜんフードサービス=津市寿町=の社長としてだけでなく、津ぎょうざ協会の会長としても活躍している。休日は全国各地のイベントへ出店するなど、多忙な日々の合間を縫って、創作活動に取り組んでいる。
 4年ぶりとなる今展には自宅に設置したガス窯で焼き上げた皿や花器などの陶芸作品を中心に絵画など、100点余りを出展。御影土を埋め込んだ和皿にはイヌやワニといった動物や自動車などをモチーフにした抽象画が優しいタッチで描かれている。
 会場には、個展の表題にふさわしく、移り変わる日々を描いたような多彩な作品たちが並び、見る者を飽きさせない。どこかユーモラスだけど、見ているだけで、心が温かくなる…。みずみずしい感性が息づく北さんの作品を見に会場に訪れてみては。
 問い合わせは☎059・225・6588へ。