今日9月4日号第3面の講演会「藤堂高虎と戦国時代」の記事中で、講師名が「伊沢元彦氏」となっていますが、正しくは、「井沢元彦氏」の間違いにつき、お詫び訂正させて頂きます。

 増加を続けている管理不全の空き家は防災・防犯・衛生面など、様々なトラブルの原因となるため、全国的にも大きな問題となっている。津市では、国会での空き家対策法案の成立を見込み、市内の状況を把握すべく「空き家台帳」の作成をめざす。空き家問題に係わる関連部署の連携の促進や危険家屋撤去など近々の課題だけでなく、空き家の利活用や発生の抑制といった未来を見据えた施策も同時に求められている。

 総務省の「住宅・土地統計調査」の平成25年度版によると、全国にある空き家の数は約820万戸。全住宅の13・5%と過去最高を記録している。
 倒壊寸前の空き家は近隣住民の命を脅かばかりか、そこまで至らないものでも周囲の景観を損なったり、悪臭や害虫の発生の原因や地域の〝死角〟を生み出すことになるなど、あらゆるラブルの原因となる。
 しかし、個人の財産である空き家は行政でも手出しすることが難しく、頭の痛い問題となっている。そこで全国の自治体が条例を制定して、様々な対策に取り組んできた。
 津市でも、条例制定に向け、準備を進めてきたが、国会へ空き家対策関連法案が提出される動きがあったため、制定を見送った。その代わり、法案成立後の速やかな対応ができるよう9月議会で4428万円の補正予算を提出し、システム化された「空き家台帳」の整備を進める。
 この台帳は、水道の給水状況などから判断し、空き家所有者の名前や危険度などをまとめる。空き家に係わる施策は、雑草の繁茂や悪臭・害虫の問題は環境課、倒壊しそうな建物は建築指導課、そのほかは市民交流課と多部署にわたるため、データを一元管理することで①危険な空き家の除去促進②空き家の利活用③新たな空き家発生の抑制など、より有効な対策をとれる体制づくりを進める。
 自民・公明の両党が秋の臨時国会へ提出を予定している空き家対策法案では、倒壊や火災の原因となる空き家の持ち主に対し、市町村長が撤去を命じ、それに応じない場合は行政代執行(行政が所有者に代わって撤去を行い、費用を請求する)を認めている。そのほか、法案は自治体に調査権限を与えたり、敷地に入って空き家のことを調査できる権限や、固定資産税の納税者情報を使って、持ち主に直接呼びかける権限も認めている。
 空き家の処分が進まない一因となっている固定資産税の優遇措置を倒壊の危険のあるものに限り、対象外とする改正案も来年度の通常国会に提出する見込み。
 津市でも台帳を生かした具体策が期待されるが、同時に、リフォームへの優遇策や移住者受け入れなどど空き家の利活用や増加抑制に絡めた中長期的な施策も必要となろう。

 

昨年の模様

昨年の模様

 津市大門大通り商店街振興組合は9月13日(土)13時から「第3回・蘇れ!大門将棋大会」を開く。現在参加者を募集中。主催=同組合、共催=(公団)日本将棋連盟津友の会支部、後援=津市。
 かつて津市の商業の中心地だった大門商店街に往年の活気を取り戻そうと同組合が取り組む活性化策の一つ。春の「津・大門のおひなさん」や、夏の「だいたて夜店」と並ぶイベントとして力を入れているもので昨年の第2回大会では70名を超える参加者が集まり、大いに賑わった。
 今回の会場は津観音正面入り口右側の「街の駅だいもん」で12時10分から受付開始。試合時間は13時~17時。
 参加費は大人(高校生以上)500円、小中学生300円)。市内外問わず誰でも参加可能。
 区分は、A級(希望者)・B級(級位者)・C級(子供)。試合方法は4対局のスイス式トーナメント(持ち時間30分切れ負け)。各クラス1位から3位には賞品を授与。参加者全員に同商店街で利用できる無料食事券を進呈。また、腕に自信の無い人でも楽しめるよう商店街に「縁台将棋」も設置する(無料)。
 参加希望者は所定の申込用紙に必要事項を記入してFAX059・229・4868へ送信。尚、当日参加も受け付ける。
 詳細は同組合☎059・223・0090へ。

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