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8月15日12時前。矢頭峠を越えて、少し先に当たる一志町波瀬の波瀬城跡のふもと辺りよりスタート。
前回、熱中症でダウンしたM君も、体調万全のようだ。しかし、今日も高温多湿なので、行きのコンビニで、しっかりと水分補給用の飲み物も購入。休憩もこまめにとろう。
それでは出発。県道48号を北向きに進んでいく。冷房の効いた車から降りた直後は自転車に乗るのを思わず躊躇ってしまうほどだがこぎはじめると、そんなことはすぐに忘れてしまう。周囲に広がる田んぼの稲はまだ青いが、たわわに穂を実らせ、収穫の時を待っている。秋はもうすぐそこまで来ているの
だ。
すぐに、波瀬の中でも最も大きな集落に入る。ここに来ると、いつも真っ先に思い出すのが〝恩師〟のこと。自転車で走るコースから、お宅はすぐ近くなので、ふらりと寄らせて頂こうとも思ったが、流石にお盆の忙しい折。ご迷惑をおかけする訳にもいかないので、日を改めるとしよう。
恩師といっても、学校で直接教えを受けたわけでははない。だが、それ以上に先生からは大切なことをたくさん教えて頂いた。
先生は公立小学校の教員を定年退職後、私立幼稚園の園長として活躍。更に近年は、海外の日本語学校で教壇にも上がっている。常に新しい環境に身を置きながら、教育者として全力を注がれてきた方だ。
記者として駆け出しだった頃、取材で幼稚園にお伺いさせて頂いたのをきっかけに公私の悩みなど、時間があれば様々な話を聴いて頂くようになった。今思えば、どれも「若かった」の一言で片づけられる些細な問題ばかり。だが、当時は真剣だった。そんな私を笑うこともなく、先生は家族や友人とはまた違う立場で、いつも真剣に耳を傾けつつ、豊かな人生経験に裏打ちされた的確なアドバイスをして頂いた。
社会で挫折を味わい、苦い想いを抱えたまま、再び飛び立つ勇気の出せない若者も多い。私も先生との出会いが無ければそうなっていたかもしれない。そんな僥倖に恵まれた私は本当に幸せであったと思うし、心から感謝したい。
私事ばかりで余り紙幅を割く訳にはいかないで、そろそろ本題へ戻ろう。二人はこの春に惜しまれつつも140年の歴史に幕を下ろした波瀬小学校へ。近隣の小学校と共に、今は一志西小学校に再編されたためこの校舎で授業は行われていないが、市レスリング協会が一部を活用して子供向けのレスリング教室を開いている。一志町は、女子レスリング五輪3連覇の偉業を成し遂げた吉田沙保里選手の地元。この小学校は一つの役割を終えたが、また新たな役割を担う学び舎として再生した。ここから世界に羽ばたく人たちが育っていく様子を想像するだけで少し胸が熱くなる。(本紙報道部長・麻生純矢)
2014年9月4日 AM 4:55
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