柳瀬たか子さんと100号の大作「2014旋律」

柳瀬たか子さんと100号の大作「2014旋律」

 津市中央の三重画廊で17日~21日10時~18時(最終日は17時まで)、光風会会員・柳瀬たか子さん(84・同市南新町)による油彩作品の個展が開催される。
 柳瀬さんは、昭和26年から10年間、中学・高校の美術教師を務めた。59年から洋画講師として活動し、現在も「やなせ」グループで指導を行なっている。
 ここ20年程は、直感的に好きだという青色を基調とした作品を多く制作しており、今展でも、青を使い、棚とそこに並んだ器や、自宅の庭で美しく咲いた月下美人を描いた作品を出品する。そのほか大胆なタッチで丸山千枚田を描いた風景画などもあり、100号の大作から小品まで25点が揃う。 
 柳瀬さんは「今展にあたって、初めは古い絵を出品しようと思いましたが、まだ描けるのに古い絵では意味がないと、近作にしました。84歳の今の仕事や、精一杯現在を生きて、この年になっても描いているということを見てもらいたい」と話した。

 ◆スイーつスタンプラリー 市内の参加和洋菓子28店舗を回り、500円購入につきに1スタンプを押印(1店舗につき1個)。集めたスタンプ数に応じて抽選で豪華景品がもらえる。28店コンプリートコースならスイーツ商品券1万円分を3名に、20店舗なら同商品券3千円分を10名に、10店なら1千円分を20名に、5店なら500円分を50名に、さらに特別賞として2万円分の商品券が1名に抽選で当たる。開催期間は来年1月末まで。抽選は2月21日(土)・22日(日)に津市センターパレスホールで開催。問い合わせは津市物産振興会スイーツ部会事務局☎059・229・3169。

現場に向かうコンビニで熱中症対策の水分購入

現場に向かうコンビニで熱中症対策の水分購入

 8月15日12時前。矢頭峠を越えて、少し先に当たる一志町波瀬の波瀬城跡のふもと辺りよりスタート。
 前回、熱中症でダウンしたM君も、体調万全のようだ。しかし、今日も高温多湿なので、行きのコンビニで、しっかりと水分補給用の飲み物も購入。休憩もこまめにとろう。
 それでは出発。県道48号を北向きに進んでいく。冷房の効いた車から降りた直後は自転車に乗るのを思わず躊躇ってしまうほどだがこぎはじめると、そんなことはすぐに忘れてしまう。周囲に広がる田んぼの稲はまだ青いが、たわわに穂を実らせ、収穫の時を待っている。秋はもうすぐそこまで来ているの

長い歴史に幕を閉じた「波瀬小学校」

長い歴史に幕を閉じた「波瀬小学校」

だ。
 すぐに、波瀬の中でも最も大きな集落に入る。ここに来ると、いつも真っ先に思い出すのが〝恩師〟のこと。自転車で走るコースから、お宅はすぐ近くなので、ふらりと寄らせて頂こうとも思ったが、流石にお盆の忙しい折。ご迷惑をおかけする訳にもいかないので、日を改めるとしよう。
 恩師といっても、学校で直接教えを受けたわけでははない。だが、それ以上に先生からは大切なことをたくさん教えて頂いた。
 先生は公立小学校の教員を定年退職後、私立幼稚園の園長として活躍。更に近年は、海外の日本語学校で教壇にも上がっている。常に新しい環境に身を置きながら、教育者として全力を注がれてきた方だ。
 記者として駆け出しだった頃、取材で幼稚園にお伺いさせて頂いたのをきっかけに公私の悩みなど、時間があれば様々な話を聴いて頂くようになった。今思えば、どれも「若かった」の一言で片づけられる些細な問題ばかり。だが、当時は真剣だった。そんな私を笑うこともなく、先生は家族や友人とはまた違う立場で、いつも真剣に耳を傾けつつ、豊かな人生経験に裏打ちされた的確なアドバイスをして頂いた。
 社会で挫折を味わい、苦い想いを抱えたまま、再び飛び立つ勇気の出せない若者も多い。私も先生との出会いが無ければそうなっていたかもしれない。そんな僥倖に恵まれた私は本当に幸せであったと思うし、心から感謝したい。
 私事ばかりで余り紙幅を割く訳にはいかないで、そろそろ本題へ戻ろう。二人はこの春に惜しまれつつも140年の歴史に幕を下ろした波瀬小学校へ。近隣の小学校と共に、今は一志西小学校に再編されたためこの校舎で授業は行われていないが、市レスリング協会が一部を活用して子供向けのレスリング教室を開いている。一志町は、女子レスリング五輪3連覇の偉業を成し遂げた吉田沙保里選手の地元。この小学校は一つの役割を終えたが、また新たな役割を担う学び舎として再生した。ここから世界に羽ばたく人たちが育っていく様子を想像するだけで少し胸が熱くなる。(本紙報道部長・麻生純矢)

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