ペット霊園や火葬施設の設置によるトラブルが全国で発生しており、各地の自治体が設置に様々な許可基準を設ける条例を制定している。津市でも条例制定を求める請願が津市議会で採択され、今後条例化に向けて議論を重ねていくこととなる。制定に向けて、先進地の事例などを参考にしながら、住民側と葬儀を担う業者、どちらにとっても、納得のできる公正なルールづくりを綿密に考えていく必要があろう。

 

 家族の一員であるペットをより手厚く葬ってあげたいという飼い主らのニーズに応える形でペット霊園や火葬施設等が増えている。
 人の遺体と違い、ペットの遺体を火葬や埋葬することを制限する法律がないため、悪質な業者が現れたり施設の性質上、周辺住民とのトラブルが激増。そこで全国各地の自治体が条例を制定し、ペット霊園等を設置する場合に一定の許可基準を設けている。
 津市でも白山町の大三自治協議会の代表らが「津市ペット霊園等の設置に関する条例(仮称)の制定を求める請願」を提出。11日に津市議会の経済環境委員会で採択されている。
 この請願を提出するに至ったきっかけは、地域内にペット葬儀業者が開業したこと。市街地などと比べると緑が豊かな場所だが、敷地が民家と隣接しているため、近隣住民との関係が悪化。説明会など両者の対話の場を設けることができないまま、この請願の文書提出にまで発展した。
 請願には当初、この業者が設置した火葬炉が自然環境破壊をするという旨の文章が添えられていた。しかし、同業者では既に条例を設けている他自治体を参考に、臭気やダイオキシンの基準をクリアした炉を使用していると反論。自治協議会側も事実誤認を認め、該当部分に関しては請願の文書から削除している。
 だが、将来を考えれば、無用のトラブルを避けるべく霊園等の設置基準を定めた条例は必要。県内で先行して条例を施行した伊賀市では近隣住民への説明会開催等を義務付け、許可を2年毎の更新制にするなど既存施設にまで影響が及ぶ設置許可基準を設けている。
 市議会で請願の採択を見守っていた地元住民は「住民側が安心して生活する権利と共に、業者側にも事業を行う権利がある。お互いが納得いく線引きをつくってほしい」と話す。
 対する業者側も「悪質な業者を排除するために条例は必要と思う」と条例化には理解を示す一方、「利用者には喜ばれているので、営業できなくなるような内容では困る」と語る。
 条例化に向って、これから議論がなされることになるが、津市には公正なルールづくりを求めたい。

 津藩祖・藤堂高虎公の顕彰グループ「ときめき高虎会」=村田修代表=は、9月27日(土)13時30分から津センターパレス2階会議室で講演会「本能寺の変」を開く。
 講師は三重大学教育学部の藤田達生教授。
 入場料は会員は無料、一般は300円(高虎公を顕彰し、津市の町おこし活動に充当する)。
 問い合わせは、村田さん☎059・232・2689へ。

 三重県医師会は10月2日(木)14時~、津市桜橋2丁目191─4の三重県医師会館で平成26年度・第3回健康教育講演会を開く。今回のテーマは「感染性胃腸炎・インフルエンザ」。
 ▼「感染性胃腸炎・インフルエンザ対策」30分…同医師会理事で橋上内科皮フ泌尿科医院の橋上裕氏。  ▼「腸内環境を整えるには」30分…日下病院栄養科管理栄養士の岡田貴世華氏 ▼「スポーツの秋 筋力知って取り組む『3種の神技』」30分…元気クラブいなべ事務局長補佐で元気づくりコーディネイターの大澤裕美さん。
 尚、健康食品の誤った利用による健康被害を抑止するため、三重県栄養士会の管理栄養士による栄養相談および健康食品についてのアドバイスを行う。
 開催時間は①講演前・13時~14時②講演後~17時頃まで。
 参加希望者は電話にて事前申し込み。三重県医師会☎津228・3822。

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