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中央大学と同大学学員会白門三重支部が主催する2014年度・中央大学文化講演会が13日、津都ホテル伊勢の間で開かれ、約100名が聴講した。
今回の講師は、同大学経済学部の深町英夫教授と、同大学を昭和34年に卒業したスズキ㈱顧問の筒井昭氏の2氏。
深町教授は『中国政治体制100年─民主主義は中国に適しているか─』を演題に講演。
はじめに、清朝から独立し、中華民国を成立させた1911年の辛亥革命勃発以降の100年間の中国の政治体制の流れを解説。その中で、当初は中国も民主主義を模索していたと指摘。しかし、「1945年に中華人民共和国が成立、1954年に公布した中華人民共和国憲法で中国共産党の指導的地位を明記。最高権力機関の全国人民代表大会は、同党の決定事項を人民に発表するだけのものであり、経済と文化活動への統制が始まると同時に民主化は封じられた。その後、政策を改革・解放政策に方向転換し、急速な経済発展を遂げるものの、拡大した貧富の差など人民の不満も生み出した」と話した。
一方で、中国にも中東で発生したジャスミン革命のような民主化運動がおこり、中国共産党が崩壊するのではないか、という点については、「現代中国の一党独裁は民主主義への過渡期体制ではなく、過去の民主主義への取り組みが失敗した結果」とし、共産党員が総人口の数分の1を占めるという世界にも歴史にも類例のない巨大な統治勢力てあることなどから民主化運動は起こらない」とした。
続いて、筒井氏が『マラソン人生を語る』と題して講演。中学から始めた陸上競技に熱中し、大学3年生の時に関東インカレに優勝したことなど、数多くの体験談を語った。
また、こうした競技生活を通じて学んだ「信念を持って努力する」を実行すれば、必ず目的を成就させることができる」とし、「これは経営でも同じ。厳しい環境の中で生き残るためには過去の体験を通じ、新たな挑戦を続けなくてはならない。仕掛け無きところに成果はない」と強調した。
2014年9月18日 AM 4:55
毎日のように同じ道を通っていると、毎回同じ信号で止められる。長い信号待ちでは車のエンジンを切る。そして、周囲を見回すのが習慣となっている。
側道から大きな道に入る信号の左側に、小さな空き地がある。一年に何回か除草剤が撒かれ、すべての草が枯れる。だが、数カ月経つとまた草が生えてきて、空き地は緑色になる。
今は、カヤツリグサが全盛だ。線香花火が爆ぜたみたいな花が何十本も咲いている。春はヤブガラシの赤い新芽がたくさん出ていた。去年の秋はイヌタデの花の粒々で、ピンクに染まっていた。栄枯盛衰そのものである。
その次の信号では、山を見る。経ヶ峰が見えたり、雲に隠れていたり。西の山にかかる雲は、天気が崩れる予兆だ。この夏は山が見えないことが多かった。九月になっても、すっきりした秋空に青い山という日が少ない。
踏切では、列車が通り過ぎるのを待つ間、傍の耕作放棄地に注目している。春にはツクシやカラスノエンドウのような丈の低い草に覆われていた畑に、今はススキやセイタカアワダチソウの葉が見える。強い草が次第に数を増やしてきていることが分かる。
この三ヶ所が私の定点観察の対象だ。紙に記録するではないものの、日々の変化、季節ごとの変化、年単位の変化を興味深く眺めている。(舞)
2014年9月18日 AM 4:55
今年で創業54年を迎えた建設資材の輸送を主業務とする三八運輸(森貢社長、津市)が、燃料費削減と環境対策に取り組んでいる。
原油価格高騰のあおりを受け、物流業界の燃料費削減は今や死活問題。重量物を運搬するための平ボディー車、ユニック車など21台の大型車両を有するため、燃料費は経費の中でも相当分を占める。
森潔暢副社長によると、「リーマンショック以降、軽油の価格は1・3倍~1・5倍に跳ね上がった」という。対策として、車両をマニュアル車から省エネモードでギアを自動変速するオートマティック車に順次移行させている。
さらに空荷での走行「空車回送」を減らすための運行経路の見直しを行い、同時に燃費の良い省エネ運転の励行など、全社一丸となった車両管理で燃料費の削減を実現した。
燃料費削減は、そのままCOの排出量の削減に直結するため、地球温暖化対策にも貢献できる。
また、さらなる試みとして、㈱オージャス(菅原広之社長、津市)が製造販売するイオン電子調整装置「エコマックス・アイオン」を昨年3月から導入し順次装着。装着前と比較して平均3%~5%の巾で燃費が改善しただけでなく、排気ガスを浄化する尿素水の消費と同時に排ガスも大幅に減少されたと説明している。同社の長年の事業継続は、こういった時代に合わせた柔軟な考え方と工夫があったからこそであろう。
2014年9月18日 AM 4:55