2014年9月

萩編笠水指 三輪和 作

萩編笠水指 三輪和 作

鬼萩花冠高台茶碗 銘「命の開花」三輪壽雪 作

鬼萩花冠高台茶碗 銘「命の開花」三輪壽雪 作

 津市垂水の(公財)石水博物館で9月12(金)から企画展「三輪休和・壽雪兄弟と川喜田半泥子─山口県立萩美術館・浦上記念館陶芸コレクションから─」が開かれる。会期は11月9日(日)まで。
 萩焼三輪窯の休和(十代休雪・1895~1981)と壽雪(十一代休雪・1910~2012)は兄弟ともに萩焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)で、昭和10年代から同館の創設者で陶芸家でもあった川喜田半泥子(1878~1963)と親しく交流している。
 兄の休和は、備前の金重陶陽、美濃の荒川豊蔵、半泥子とともに、半泥子の自邸と登り窯があった津市郊外の千歳山で作陶連盟「からひね会」を結成し、近代陶芸界に革新的な風を起こした。
 弟の壽雪も千歳山を訪れ半泥子の下で作陶をした時期があり、アマチュアの半泥子を師のように慕っていた。現在、同館が建つ千歳山は、三輪兄弟に作家としての転機をもたらす事となったゆかりの地でもある。
 今展では休和・壽雪の作品を多数所蔵する山口県立萩美術館・浦上記念館の全面的な協力のもと、同館のコレクションを中心に二人の作品を紹介するとともに、兄弟やその家族から半泥子に宛てられた手紙(石水博物館蔵)などを展示し、半泥子と三輪兄弟がともに過ごした時代をたどる。
 入館料は一般500円、高校生以上の学生300円。開館は10時~17時(入館は16時半まで)。休館は毎週月曜(但し祝日の場合は翌日)。
 問い合わせは同館☎059・227・5677。

武豊火力発電所の制御室で永崎所長の説明を受ける参加者

武豊火力発電所の制御室で永崎所長の説明を受ける参加者

 本紙恒例の「夏休み親子見学会」が、8月26日に行われ、32名の親子がエネルギーについて楽しく学んだ。
 次代を担う子供達に火力発電をはじめ、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーに至るまで、実際に発電施設を見て、感じて、学んでもらおうと、中部電力三重支店の協力を得て毎年、企画しているもので、今回は名古屋市にある「でんきの科学館」と、知多郡武豊町にある「武豊火力発電所」の2カ所。
 大型観光バスで一行がまず向かった「でんきの科学館」では、巨大スクリーンが映し出すオームシアターで、レガッタ(ボート)の

メガソーラーたけとよを見学する子供達

メガソーラーたけとよを見学する子供達

レースゲームに参加しながらクイズ形式で電気の知識を深めたり、様々な展示や実験を通じて発電の仕組みや大気圧を学んだ。
 再びバスで移動して到着した「武豊火力発電所」では、永崎重文所長による楽しい座学の後、所長のガイドで発電施設をコントロールする中央制御室などを見学。また、施設内にあるメガソーラーの見学では、太陽光発電の仕組みやメリットなどの説明を受け、再生可能エネルギーと化石燃料発電のベストバランスの重要性を再認識した。
 帰路では刈谷ハイウェイオアシスに立ち寄り、お土産や買物も楽しむなど、残り少ない夏休みの一日を充実した時間で過ごした。

 津中日文化センター移転リニューアル記念特別講演会が9月14日(日)10時半~12時、津駅北隣りのアスト津、ホテルグリーンパーク津6階で開かれる。講師は作家の伊沢元彦氏。演題は「藤堂高虎と戦国時代」。伊沢氏は「戦国時代は生き方が難しい苛烈な時代でした。天才、織田信長でさえ、その再期は悲惨なもので、子孫は天下人を継ぐこともできませんでした。そういう時代に達人とも言える生き方を示した人間の一人が藤堂高虎です。
 加藤清正と並んで日本有数の築城名人でもあった高虎の生涯を通じて戦国時代を改めて見直してみようと思います」とコメント。
 一般2200円(会員2000円)+税。入会金不要。
 申込み・問い合わせは津中日文化センター☎059・225・8411。

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