多くの方は、乳酸菌を牛乳から出来たものと誤解されていますが、実際は、発酵によって糖から乳酸をつくる嫌気性の微生物の総称です。
 乳酸菌は人体に有益な「善玉菌」であり、腸内で大腸菌など悪玉菌の繁殖を抑え、腸内菌のバランスをとる役割を果たしています。そして便通の改善のほか、免疫力を高め、がんを予防するなど様々な働きがあると言われています。日本人の食生活は昔から、ご飯と味噌汁が中心で、漬物などの発酵食品も食べてきました。これが健康の重要な要素だと思います。
 今や20代の人の過半数が歯周病(歯肉炎・歯槽膿漏など)を患っていると言う話もあります。朝に歯を磨くと血がにじむと言う方は、歯茎が弱っているので要注意です。 東洋医学的に考えると歯茎は胃腸に関係しており、胃腸が弱ることで歯周病になると思います。
 食事の欧米化という問題が、このような形で表面化して来たのだと思います。日本人が慣れない食べ物に対して消化不良を起こして、胃腸に負担がかかり、逆流性食道炎口内炎、過敏性大腸炎などの症状が出てくることになると思います。
 私見ではありますが、本来、アジア人には合わない乳製品以外の発酵食品から乳酸菌を毎日取り入れることで、腸を健康にしてほしいです。