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昨日から、宮部みゆきを読んでいる。ストーリー展開の面白さが比類ない作家ゆえ、ぐいぐい引きつけられて本を置くことができない。私の読書は悪習慣と言うべきもの。ゲーム依存症、ネット依存症並みの中毒である。
子どもの頃には母によく叱られた。「本ばかり読んでいないで、手伝いしなさい。」だから今も思う。「本ばかり読んでいないで家事を片づけないと。」
さて、普段私がどんな本を読むかというと、もう手当たり次第だ。フィクション、ノンフィクション、エッセイ、ハウツー。ただ、近頃はカタカナ名前が辛くなって、外国文学にはご無沙汰をしている。
トルストイやドフトエフスキーは体力と根気がないと読めないと思う。私の好みは、年をとるにつれて楽なもの面白いものへとシフトしてきた。そして、だんだんわがままにもなってきた。
今は、ストーリー展開に無理があったり、人物描写が不自然であったりすると読むのを止める。特に女性の造形に違和感を持つと、もういけない。そんな本は途中で投げ出す。文章が下手なのも嫌いだ。我慢して読むほど心は広くない。
世間の狭い私の見聞の中にいるような人々が、登場人物として動いてほしい。人物が生きている時、フィクションは面白くなる。登場人物のこの心の動きは私の中にもあると感じた時が最高に楽しめる。 (舞)
2014年10月30日 AM 4:55
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