2014年11月

津ぎょうざ小学校のメンバー(B-1グランプリin郡山にて)

津ぎょうざ小学校のメンバー(B-1グランプリin郡山にて)

 「津ぎょうざ」は、1985年頃に津市の小学校の給食として登場した直径15㎝の皮を使った揚げ餃子です。この「津ぎょうざ」を2008年から津市げんき大学が「ご当地グルメ」として、津市の地域活性化や情報発信に活用しようと、「ご当地グルメプロジェクト」をスタートさせました。
 そして本年(2014年)、「津ぎょうざ」による市民活動を、さらに活性化するため、市民ボランティアによる「津ぎょうざ小学校」を設立しました。
 今年10月18日・19日に福島県郡山市で開催された、全国のご当地グルメを使ったまちおこし団体の祭典「B─1グランプリin郡山」において、津ぎょうざ小学校の活動が認められ、何と4位入賞を果たしました!(B─1グランプリでは、提供された「お箸」で投票し、その「お箸」の重さで順位が決定されます。今年の出展団体は59団体)。
 今のように大規模になったB─1グランプリでは、東海勢では、これまで「豊川いなり寿司で豊川市をもりあげ隊」の6位が最高順位でしたが、それをはるかに上回る大快挙の好成績です!
 なぜこうした奇跡的な4位という結果を収めることが出来たのかを振り返ってみますと、全国ではすっかりお馴染みになった「津ぎょうざ小学校」の小学生パフォーマンスをはじめ、ブースも小学校に見立て、運動会の入場門、教室の扉、机、椅子、集金袋型の整理券などが来場者の目を楽しませたこと。
 津ぎょうざと一緒に手渡した卒業証書の裏に、津市民や子供たちに「津のじまん」「好きな給食」を書いてもらったこと。さらに「津ぎょうざ」の味も、メンバーである現役の給食調理員の皆さんと何度も試食を繰り返し、原点である学校給食と同じ味に徹底的にこだわった「津ぎょうざ」を提供できたこと。
 そして最も効果があったのは、地元福島県の老舗百貨店「うすい百貨店」のCMソングを「津ぎょうざ小学校郡山分校」の替歌にし、PRしたことで、これには通りすがりの人も足を止め我々のパフォーマンスに耳を傾けていただけ、ネットでも話題になるほどでした。
 そうした一つ一つの趣向を凝らした工夫とアイデアが噛み合い、我々の「地域を愛する情熱」と共に、津ぎょうざが東北、福島の皆さんの心にしっかり伝わった結果がこの奇跡を生んだのだと思います。
 よく、津ぎょうざ小学校の活動は「津ぎょうざを売る」ことが目的の活動と思われがちですが、本当は津市の知名度を向上させる活動、いうなれば「津市を売り込む」ことが目的の活動なのです。そのために、津市内だけでなく全国各地に出向き「津ぎょうざ」を提供するともに「津市の良さ・楽しさをPRする」ことで、「津市」の魅力を多くの人に伝える活動といえます。
 このプロジェクトの立ち上げ当初、たくさんのお店で津ぎょうざを提供していただくために、あえて「津ぎょうざ」の中味の具材を定義せず「直径15㎝の皮を使って油で揚げた餃子」とだけ定義しました。そうした呼びかけに多くのお店が賛同いただいた結果、「津ぎょうざ」は中華料理店だけでなく、居酒屋、喫茶店、パン屋、旅館などいろいろなお店で様々なバリエーションの津ぎょうざが生まれ、津にお越しになったお客さんにいろいろな津ぎょうざを食べ比べていただけるようになりました。
 また、「津ぎょうざ」は全国的にも珍しい「学校給食発祥のご当地グルメ」ということを知っていただき、さらに全国の皆さんが「津ぎょうざをおいしい」と評価していただけることが、津市内の給食を食べている子供たちの「自信」や「誇り」となり、それが「小学校時代の楽しい思い出」と共に、子供たちの将来の「地域愛」になってくれることと期待しています。
 自分の住む地域を好きにならなければ、自慢することは出来ません。「津ぎょうざ」をきっかけにもっと地域に関心を持ち、地域を心から楽しむ仲間がふえて欲しいですね。
 皆さんも我々と一緒に楽しく津を盛り上げませんか?いつでも津ぎょうざ小学校へのご入学お待ちしております!
(津ぎょうざ小学校・生徒会長)

 若い世代でも、若年性脳梗塞を発症する可能性があります。また一過性脳虚血発作は48時間以内に5%の確率で脳梗塞に移行し、他の30%の人は何れ脳梗塞になります。一過性の症状ですが、注意するべきでしょう。
 次の症状のうち一つでも当てはまる場合は即座に受診するべきです。
 ①顔の麻痺……口を広げてイーと言った時に口角の片側が上がらない
 ②腕の麻痺……手のひらを上にして両腕を肩の高さに上げて目をつむり維持するようにするが、片腕が下がってきたり、手のひらが内側に向く
 ③言葉の障害……短い文章、例えば「一郎が本を買って公園に行った」が言えない。
 私見ですが、若年層にまで脳梗塞が広がり始めたのは、戦後大きく変化した食生活に原因があると強く疑っています。
 また脳の血管に血栓が詰まって発症するのは東洋医学的に考えると、血が汚れて流れが悪くなる「瘀血」という状態が大きな原因ではないかと思います。女性は特に生理や妊娠の時に瘀血が発生しやすく、永年溜まっている場合もあります。男性は過食、過度の飲酒、脂っこい物・ナッツ類・餅の過食などで瘀血が出来ることがあります。
 この瘀血は漢方薬で体外に排出することが出来ます。ご心配の方はお気軽にご相談ください。

鍵山雅夫さん

鍵山雅夫さん

 津市河芸町影重にある児童養護施設『里山学院』院長で、三重県児童養護施設協会会長も務める鍵山雅夫さん(57・名古屋市出身)は長年の現場経験を生かし地域の児童福祉向上に尽力している。
 鍵山さんは大学で福祉を学び、卒業後、同学院に就職。本園で17年間勤務した後、65人が暮らしていた本園が手狭などの理由で近くの借家に移り、10年間、6人程の小規模グループの子供と共に寝泊りした。
 鍵山さんは借家に移った当初、少人数で暮らす落ち着いた環境になり子供達は喜ぶと思ったが、違っていた。虐待を受け保護された子供達が、同学院での生活や社会への強い不満、鍵山さんへの不信感を露にしたのだ。当時を振り返り、「虐待の重さに、そのとき初めて自分の中で気付きました。自己満足的なところがあったなと。もっと子供の声を聞かなきゃならないし、65人の生活を小規模にして職員と子供の接点を増やすのが必要かなと思いました。
 我々が子供達に対し責任を持てるのは18歳までであり、やはり早く親元に帰すべき。なので一定の距離が必要ですが、なおかつ親御さん以上のことをしないと子供には伝わらない。小規模グループにすると、子供に目が届きやすい反面、このバランスが一層難しくなります」と語る。
 平成19年に院長に就任。その後、同学院の施設を整備し、子供達の生活環境を大幅に向上させた。施設運営の苦労は少なくないが、児童を思う熱意が活動を支えている。現在、県内に小規模グループ向けの児童養護施設を新設することなどを検討中。やりがいを「嬉しいのは担当した子が社会に出たり家庭を築いて会いに来たり、結婚式に呼んでくれたときです」と話す。

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