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津市美杉町多気の10代~80代の住民35人で成る「多気の郷元気づくり協議会」=海住富士子会長=が、歴史や文化など様々な面から見た多気地域の魅力を紹介するハンドブック『T─age(ティー・エイジ)』を制作し、先月16日に1000部発行した。
多気は、伊勢国司・北畠氏の拠点や伊勢本街道の要所として栄えた歴史と、豊かな自然に恵まれた地域。
しかし現在、人口730人で70歳以上が60%と少子高齢化が進んでいる。またかつて盛んだった林業は従事者が激減。さらに獣害も深刻な問題となっている。 同協議会は5年前に発足し、これらの問題を抱える地域を元気にしようと様々な事業を実施してきた。
その一つが、地域内に自生する苔や様々な植物で作る「こけ玉」の県内外のイベントでの販売や、作り方を指導する教室の開催で好評を得ている。
「T─age」は、他地域の人に多気について知ってもらうと共に、地元住民に多気の歴史などを再認識してもらうことや、協議会の活動を形にして残すことを目的に制作したもの。
北畠氏や伊勢本街道、レジャースポット、地元住民の座談会、昨夏行われた映画「ウッジョブ!」の撮影など、幅広い分野の情報が多気の良さを熟知する会員ならではの目線で編集されており、読み応え十分だ。
会員の辻村征信さん(70)は「多気を離れて30年、40年、50年生活している人にも、何とかハンドブックを届けたい」と話した。
A4判、77頁。税込500円。道の駅美杉、美杉ふるさと資料館等で販売されている。
2014年12月11日 AM 4:55
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