七福神の各寺社代表者たちと参列者

七福神の各寺社代表者たちと参列者

 12月2日、津市河芸町上野の円光寺で『伊勢の津七福神』開創2周年記念法会が盛大に執り行われた。
 伊勢の津七福神は、津市内の霊験あらたかな7寺社が宗教・宗派の垣根を超えて連携した霊場めぐり。技芸上達の弁才天霊場・円光寺、五穀豊穣の大黒天霊場・四天王寺=津市栄町=、必勝祈願の毘沙門天霊場・津観音=津市大門=、無病息災の福禄寿霊場・結城神社=津市藤方=、延命長寿の寿老神霊場・高山神社=津市丸之内=、商売繁盛の恵比須天霊場・初馬寺=津市栄町=、子孫繁栄の布袋尊霊場・榊原地蔵寺=津市榊原町=の七寺社を、それぞれ七福神の一柱に見立てている。
 霊場をめぐりながら、津市の歴史・文化に気軽に触れられる新たな観光資源としても注目されており、専用の色紙に各寺社で捺してもらえる朱印を全て集めた満願成就を迎えた参拝者が1500名を超えている。
 身の引き締まるような寒さの中、美しい紅葉が彩る境内。本堂で執り行われた法会では、集まった参拝者200名を前に、同寺の坂倉賢芳住職を始め、7寺社の代表者らが読経や祝詞を奏上。神仏習合の七福神ならではのスタイルで参拝者たちの書いた願い事を読み上げ、一つひとつの成就を願った。
 法会を終えた後、坂倉住職は「みなさんのおかげで二周年を迎えることができた。これからも七福神をずっと盛り上げていきたい」と話していた。