「土筆の寿」を披露する土筆栄家元(左)

「土筆の寿」を披露する土筆栄家元(左)

 小唄土筆派三代目家元・土筆栄師の襲名披露公演会が12月14日、三重県総合文化センター中ホールで開かれた。栄師は本名・上田美紀さん。割烹ヤマニの経営者であり、弟子に小唄を教える傍ら、店のお客さんの希望に応え、小唄と三味線を披露している。中日文化センター講師。
 この日は同会の門下生をはじめ、特別出演した日本小唄連盟関西支部の各流派の家元らが祝いの舞台を披露したほか、来賓として、鈴木英敬三重県知事、前葉泰幸津市長も駆けつけ、それぞれ、小唄の普及に尽力してきた栄師の功績を称えた。第1部と第2部の間に行われた式典で栄師は「多くの方々のご協賛をいただき、襲名披露公演会を催すことができました。深く感謝申し上げます。まだまだ未熟ですが、土筆派のために努力精進し、尽力する所存」と挨拶。 
 式典の後は祝いの席で唄われるめでたい『土筆の寿』という曲を披露するなど、艶やかで粋な小唄の世界を皆で楽しんでいた。