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2015年1月
台風・地震・津波などの災害情報をいち早く知らせるため、津市全域に整備されている『デジタル同報系防災行政無線』だが、雨天時や屋内ではアナウンス内容が聞こえにくいという声が市民から上がっており、津市では、話し方の改善などに取り組んできた。しかし、明確な効果がでなかったため、新たな屋内に対する災害情報の発信方法の導入を決めた。現在は多様な手段の中から、どのうような形にするのかを検討をしている。
津市の『デジタル同報系防災行政無線』は、平成20年度より3カ年計画で約16億円の費用をかけて整備された。市内全域の486カ所に屋外スピーカーが設置されており、災害発生時には様々な情報を正確かつ迅速に伝えるという重要な役割を果たしている。広大な市域にここまでくまなく整備されているのは県内でも津市のみ。
しかし、この無線での緊急放送に関して、台風や大雨の時には、放送の音が雨音にもかき消され易かったり、オフィスなどの鉄筋コンクリートのビルや高気密住宅の中にも届きにくいという実情がある。市民へのアンケートでも「放送の内容が聞き取れない」「聞こえづらい」が3分の2を占めるという結果が出ており、市議会でもほぼ毎回、複数の市議から改善を促すよう要望されている。
そこで津市では、災害情報を伝える職員の話し方に一因があるとして昨年、担当職員を対象としたプロのアナウンサーによる話し方で改善を試みた。そして、昨年の台風11号発生時に早速実戦投入したが、ほとんど効果が見られなかった。
この状況を重く見た前葉泰幸市長は屋内に対する新たな情報発信手段の導入を決定。現在、危機管理部では来年度の導入に向け、全国の先進例も参考にしながら、どのような形が最適なのかを議論を重ねてている。
有力候補のひとつが建物内に直接取り付ける戸別受信機だ。屋外スピーカーでの放送と同じ内容を部屋の中にも伝えられるため、代替手段としては申し分のない性能を持っている。欠点は場所によっては受信機に加えて、アンテナの取付が必要になるなど、設置費用が高額なこと。一軒当たり最高10万円ほどの費用が必要になるため、約12万世帯が暮らす津市に全戸配布するのは現実的でなく、補助金で対応する場合でも割合が低いと導入に二の足を踏む市民が多くなる可能性も高い。
続く候補は県内では、四日市市が導入している災害ラジオ。FМラジオ局の電波を活用するため、導入費が1万円程度と戸別無線より圧倒的に軽いのが特徴。しかし、電波放送の性質上、無線のように災害が発生している地域にのみピンポイントで情報発信ができないのが欠点。
そのほか、同部では東京都などで導入されている屋内でも電波の届きやすいポケットベルの回線を活用したシステムなども導入できるか業者に問い合わせるなど、最適な方法を探っている。
津市では「無線はあくまで情報伝達手段の一つ」と話しており、登録制のメールやFAXによる情報発信も行っている。事実、昨年の台風11号発生時には、携帯電話会社と提携した携帯電話へのエリアメールがリアルタイムで正確な情報を得るのに大きく貢献したことは印象深い。
一方、携帯電話を上手く扱えず、災害情報を無線に頼らざるを得ない高齢者も多い。限られた予算の中で検討が進められている屋内放送の導入も、災害時要援護者となるそういった人たちをまず優先することが望ましい。どういう内容になるのかが決まるのは、もう少し先だが、市民の命に係わる問題だけに、効果的な施策を期待したい。
2015年1月22日 AM 5:00
津市美杉町奥津1379─3番地で、JR名松線や地域の活性化に取り組む商工会女性会員有志が運営しているミニ道の駅「かわせみ庵」が2月22日(日)、オープン6周年を記念して植樹祭を開く。協力=名松線を元気にする会。
現在、ボランティアを募集中。
▼内容…9時30分にかわせみ庵に集合し、国道368号の飼坂トンネル奥津側入り口付近の山林(伊勢本街道沿い)に、くぬぎ・さくら・もみじの幼木を植える。
食のおもてなしもある
▼雨天決行、荒天中止 ▼軍手・スコップ・とぐわを持っている人は持参を ▼名松線で来場する場合は松阪駅7時32分発・伊勢奥津駅8時51分着(途中、家城駅で代行バスに乗り換え)
▼車で来場する場合は伊勢奥津駅前駐車場を利用できる
問い合わせはかわせみ庵代表の中田さん☎090・4083・8550へ。
2015年1月22日 AM 4:55
ずいぶん前になるが、プールのシャワーブースでウンチ騒動に遭遇したことがある。タイルに付いた汚れがウンチであるに違いないと、人が集まった。
大人の女性だけが使用する場所なので、そんな汚れがあるはずはないのだが、大人の女性が使用する場所だから可能性があるともいえる。年をとれば、あちこち緩くなってもしかたがない。お湯で流せば済むことだし、踏んづけたわけでもないしと、集まった人たちは割合と寛容だった。
翻って、世間をにぎわしている食品への異物混入について思う。プラスチックや金属片や虫が食品から発見されたというニュースが後を絶たないが、それはそんなに大きな問題だろうか。確かに食の安全は守られるべきだ。でも、事例の多くは小さなミスである。何年か前の毒餃子事件とは根本的に違う。
野菜に付く小さな虫が離乳食に混入した件もあった。もちろん野菜をきれいに洗うことは重要だが、毒虫でなければ食べても問題ないのではないだろうか。ウニやナマコまで食べるのだから虫ぐらい……。虫も嫌う、農薬たっぷり野菜を使う方が危ないだろうと思う。
ウンチにしろ、虫にしろ、自然なこと。清浄を求めすぎるのは間違っている。生きていれば必ず汚れる。ミスもする。自分の汚れに対すると同じぐらい、他人の汚れやミスに寛容でありたい。 (舞)
2015年1月22日 AM 4:55