松の種を丁寧にまく児童達

松の種を丁寧にまく児童達

 津市藤方の市立藤水小学校で4日、御殿場海岸の松林を再生し白砂青松の復活を目指すプロジェクトの一環で、2年生児童約60名が松の種まきを行った。
 阿漕浦から同海岸までにはかつて、松林が連続して存在していたが、昭和28年の台風13号などにより、その多くが失われた。
 このプロジェクトは、現在進められている阿漕浦・御殿場の堤防工事を機に昨年9月スタート。工事を行う国土交通省中部地方整備局四日市港湾事務所と、自治会などの地元関係者、同小、県立聾学校が合同で取り組む。また同小では、学校と保護者、地域による組織「FES(ふじっこ笑顔サポート隊)」も環境プロジェクトの一環として参加している。
 当日、児童は、同事務所職員の指導のもと、地域住民らと共に、一人2本の牛乳パックに土を入れ、丁寧に種をまいた。この種は昨年秋に同海岸で採取した松ぼっくりから取ったもの。今後、同小で児童が水やりして育て、4年後、卒業前の3月に海岸に植樹する予定。
 松林真大くん(8)は、「種が軽くて、ちゃんと芽が出るのかなあと思った。種まきは楽しかった。頑張って育てたい」と話した。