津市健康福祉部福祉政策課が日本赤十字社の津市地区=地区長・前葉泰幸津市長=の担当窓口として毎年、市内の自治会を対象に行う寄付募集において、自治会に提示する「世帯あたりの寄付目標額」が来年度から全市統一される。これまでこの額は、設定が津市以外の9地域では各総合支所任せだったため地域差が生じ、自治会間の不公平に繋がっていた。合併時から協議されず続いてきたこの体制が漸く是正される。

日赤三重県支部の社員募集の手引き

日赤三重県支部の社員募集の手引き

 日本赤十字社では、都道府県や市町村にある支部や地区・分区を通じ、自治会から寄付を募集しており、年間500円以上を寄付した人は「赤十字社員」となる。
 津市地区では毎年、6月末から7月初め頃までを目安に市内の自治会から寄付を募集する。今年度の募集の流れは、まず「日本赤十字社三重県支部」=津市栄町=が、市内の世帯数などから算出した津市地区の寄付目標額(3千950万4千円)を市福祉政策課に提示。
 次に同課が、この津市地区の目標額と、市内10地域(津・久居・河芸・芸濃・美里・安濃・香良洲・一志・白山・美杉)別の世帯数などから各地域の目標額を計算し、各総合支所に提示する。そして、各支所が、独自裁量により世帯あたりの目標額を提示するなどして、自治会から寄付を募集するというものだった。
 昨年、本紙が各支所に26年度の募集方法を取材したところ、1世帯あたりの目標額は8地域で設定され、最低で津の356円、最高で久居などの500円と大きな差があった。金額の根拠も、地域の世帯数などによる算出額など様々。生活保護世帯を募集対象の世帯数に含むかどうかも、県支部、各地域で考え方が異なっていた。
 この差異の最大の原因はは、平成18年の市町村合併時に統一に向けて協議されなかったこと。各自治会長や、総合支所の担当者ですら、この地域差を殆ど認識していなかった。
 そして、この状況を知った自治会関係者は苦労して区費をやりくりしているなか、地域差がある目標額を提示されることに強く反発し、是正を求めていた。
 本紙がこの問題を昨年7月17日に報じたところ、同課が、その直後に、各総合支所の担当者に寄付募集の現状を確認。27年度の寄付募集に向けて、世帯あたりの目標額の全市統一などの検討を開始した。
 その後、先月24日に市役所で10地域の担当者による会議が行われて、27年度から、世帯あたりの目標額を全市統一することが決まった。具体的な額は、今月末から来月初めに行われる予定の津市自治会連合会の役員会で発表される。自治会間の不公平に繋がるにも関わらず、長年放置されてきた問題が漸く解消されることとなった。
 寄付を募る以上は、強制ではない目標の額であっても、設定や提示に関しては確固な根拠と責任が必要。
しかしこれまではこの事実が軽視され、その結果、全市統一という当然のことを協議し実現するまでに、10年近くの時間がかかってしまった。
 最も必要なのは、単に寄付募集の体制を是正するだけでなく、今後、同課と各地域の担当者が情報共有を進め、責任を持って運営にあたることだろう。
 (この稿3月17日現在)

「八紘一宇」というのは、『日本書紀』において、初代神武天皇が即位の折りに「掩八紘而爲宇」(あまのしたおおひていえとなさむ)とおっしゃったことに由来する言葉です。
 すなわち、2675年前の2月11日に、神武天皇が我が国の建国宣言の理念を、この「八紘一宇」に込められたということなのです。
 『人類が一家族のように睦み合っていける世界を創造しよう』という、壮大な神の愛をこの世に実現するための光の言葉です。
 一宇、即ち一家の秩序は一番強い家長が弱い家族を搾取するのではなく、一番強いものが弱いもののために働いてやる制度が家なのではないでしょうか。
 新約聖書のマルコ伝でイエスは、こう言っています。
 「あなたがたの知っているとおり、異邦人の支配者と見られている人々は、その民を治め、また偉い人たちは、その民の上に権力をふるっている。
 しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。
 かえって、あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、仕える人となり、あなたがたの間でかしらになりたいと思う者は、すべての人の僕とならねばならない。
 人の子がきたのも、仕えられるためではなく、仕えるためであり、また多くの人のあがないとして、自分の命を与えるためである」
 まさに、我が国の家長である天皇は、国民を支配して搾取する王ではなく、神の国をこの地上に興そうと願った天照大神、それを八紘一宇という理念で建国宣言した初代天皇神武の祈りを受け継ぐ大祭司なのです。
 現在までの国際秩序は弱肉強食であり、狩猟民族のメンタリティーが支配する世界が続いてきました。強い国が弱い国を搾取する。力によって無理を通す。目的を達成したものが正義。強い国が弱い民族をしいたげています。
 支配し、搾取し、自分だけが良ければそれでいいという世界をつくってきました。
 それが「うしはく」、力によって支配する世界だとヤマトの神話には書かれています。
 しかし、日本は天壌無窮の神勅によりアマテラスから、もしも戦うことがあっても、滅ぼしたり支配してはならない、大きな和をもって統治する「しらす」国になるようにと命じられています。
 世界中で一番強い国が、弱い国、弱い民族のために働いてやる制度が出来た時、初めて世界は平和になるのでしょう。
 その願いが込められた「八紘一宇」こそ、世界の希望であり、日本が世界の灯明台となる意義なのです。
 だからこそ大東亜戦争の終結の際に昭和天皇は終戦の詔(みことのり)の中で、「日本のみならず、世界のためにもよろしくないことだからこの戦争を終わらせようと思う」と仰っておられるのです。
 そして、ご自身の命はどうなっても構わないから国民を救ってくれないかと単身GHQに乗りこみ、マッカーサーに訴えたのです。
 クリスチャンであったマッカーサーは、「まさに神のごとき帝王を見た」と、天皇にキリストを見て驚き、「天皇とはこのような方だったのですか、私も日本に生まれたかった」とまで言ったといいます。
 教育勅語にせよ、八紘一宇にしても何も分からずにただ反対ばかりする輩が大声で叫ぶ。
 いったいあなたはどこの国の人なのですか?
 教育勅語は、軍国主義に染まった悪いものなのだと私に言った人がたくさんいます。
 ところが、その人たちの誰一人として教育勅語を読んだ人はありませんでした。読んでみたら、これほどまでに美しい日本語は見たことも聞いたこともないほどでした。
 内容は、歴史を貫いて正しく、世界中どこの国に持っていっても通用する、人としての道でありました。
 第二次世界大戦後、ドイツはドイツ語訳した教育勅語を国の復興の礎とし、米国も乱れた風紀をなおすためにレーガン大統領が英訳した教育勅語による道徳教育で国を立て直しています。
 ただ日本だけが、何も知らされず教育勅語をばかにします。今、ヤマトの人々が八紘一宇の意味も知らぬ政治家の言葉や、新聞などの言うことを鵜呑みにして流されてゆきます。
 民族の歴史を失った民族は、必ず滅びる…と、ユダヤの友は私に言いました。
原点回帰です。
 日本こそ世界の希望なのだから。(赤塚建設㈱社長)

anotu 昭和の津を見て元気に─津市大門アーケード内、三華堂前の「あのつ画廊」がこのほど、「なつかしい昭和の津 写真集その1」を制作、発売した。
 本紙の不定期連載「懐かしの津の風景」でお馴染みの昭和の津の町並み写真の中から〝特に懐かしい〟写真を厳選。三重会館や国鉄津駅、県議会議事堂など、だれもが知っている建物や、白十字、ブッサンカン、白牡丹、南風、宝屋、スーパーマツダなどの店舗の写真(戦後22枚、戦前5枚、喫茶・映画館名など6枚)のほか、これまた懐かしい童謡の世界を描いた水彩画・地図(5枚)も収録。写真説明も詳しく記載され、大きな文字で分かりやすい。お年寄りへのプレゼントにも最適で、回想法への効果も期待できそうだ。
 A4判ファイルに20枚入り。1冊・定価2500円で同画廊で販売。
 問い合わせはあのつ画廊☎津228・8188。FAX津228・2384。

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