食器棚を片づけていたら、子どもたちが小さい頃使っていた箸置きが出てきた。豚だの猫だのゴリラだの。懐かしくて、それから毎日、猫の箸置きを使っている。テーブルに小さな猫が寝転んでいるのを見ると、つい微笑んでしまう。
箸置きは楽しい。小さいながらも存在感がある。かわいいもの、おしゃれなもの、遊び心のあるもの、季節感のあるもの。素材やデザインのいろいろを楽しむことができる。
小さなオブジェとして、ちょっとした空間に飾っても面白い。ダンシャリを心がけるこの頃は、食器類の購入を我慢しているけれど、小さい箸置きならこれぐらいはと買ってしまうこともある。
ただ、形は重要で、うっかりすると箸が転げ落ちるものもある。そういうものは結局使わなくなるので、デザイン性だけでなく、実用に適した形が望ましい。
食堂などで、箸置きが用意されていないことがある。そういう時は箸袋を折り紙のようにして箸置きとする。箸袋さえない時は紙お絞りやナプキンで箸置きを作るのだけれど、がっかり感は否めない。
箸置きは茶碗や湯呑と同じく和食器の基本である。和食に使う碗や鉢は両手で扱うもの。食事中に箸が置けなければ、どのようにして碗の蓋を取ったりお酒を飲んだりができるのだろう。           (舞)