NPO俳句みえ=光野及道代表=が主催する「第7回中国俳句大賞」の受賞者が決まり、厳正な審査の結果、遼寧省大連市在住で遼寧師範大学3年生の謝伽臨(しゃがりん)さん=写真=の作品、「花信風 心にそよぐ 御来光」が最優秀の大賞を受賞した。
俳聖松尾芭蕉は、中国の詩聖、杜甫や詩仙、李白の詩を学び、300年前に日本の俳句を完成させたことから、俳句を通じて日本と中国の相互理解を深め、両国友好の架け橋にしようと2007年から毎年実施している。
大賞に選ばれれば日本への3泊4日の旅行がもらえるとあって毎回多くの中国人学生が応募している。今回は昨年3月から12月末までの応募期間中に約千名、計1672句の応募があった。
NPO俳句みえの光野さんは「花信風とは『花の咲くのを知らせる風』で初春から初夏にかけて吹く風を指す。御来光は夏の季題。つまり『初夏を知らせる風に心をそよがせながら朝日を拝んでいる』ということを詠ったもの。花を愛でる心が雄大な『御来光』という大景によって捉えられ、まさに中国俳句よぞであり、日本では体験できない描写である。私も御来光の仰げる中国五山のひとつ、黄山に登ったことがあった。麓の竹藪には筍がにょきにょきもたげ、百花繚乱の山道を歩き、咲き誇る山すみれに感動し、やっと頂上にたどり着いた。この句にその思いが蘇り、豊かな自然が漂う佳句である。何より、日本人が忘れている『花信風』という美しい日本語で詠まれているところが素晴らしい」と選考理由を説明し、「これからも、若者の感性と創造性を伸ばし、日中友好のために続けていきたい」と話していた。