冒頭に出席者の前で挨拶する南野社長

冒頭に出席者の前で挨拶する南野社長

 三重県を中心に中部・関西に93店舗の調剤薬局の運営と、ヘルスケア事業として有料老人ホーム23施設を運営する企業グループ「メディカル一光グループ」の核企業である (株)メディカル一光=南野利久社長=が今年4月で創立30周年を迎えたことを記念し、同社と三重県総合博物館との共催で、同博物館企画展示室で「関口照生写真展・地球の笑顔」が6月14日まで開かれている。入場無料。
 開催初日の5月23日には、三重県総合文化会館生涯学習センターで記念レセプションが開かれ、前葉泰幸津市長、公明

写真展への思いを語る関口さん

写真展への思いを語る関口さん

党特別顧問の坂口力氏、川崎二郎、田村憲久の各衆院議員ほか、多くの関係者が列席し、開催を祝った。
 冒頭、南野社長は「企業が30年存続する割合は2~3%に満たないと言われる中、当社はずっと成長し続けることができた。私は非常に恵まれた環境の中で仕事ができた。当社の事業は制度事業なので政治や経済に密接な関係がある。30年前は中曽根第2次内閣だったが、そんな時代から仕事ができた。30年間に18名の総理大臣が誕生したが今が一番政治が安定している。一方、経済は創業年の85年にプラザ同意がなされ、翌日には円が20円上がり日本はバブル経済に突入。5年間は資産インフレが続いた。しかしその後25年間はおしなべてデフレになっていく。政治が拮抗するデフレ経済の中で医療・介護は非常に手厚くされてきたが、いま政治が安定してデフレからインフレに移行する中で介護報酬が今年4月には下げられた。次回の診療報酬改定も非常に厳しいと予想されている。しかし今後も40年、50年と成長していく所存」と述べ、30年間を振り返ると同時に将来への意気込みを表した。
 また、「関口先生は、どんな写真を撮るのも決して力をゆるめない、そんな人柄に対して私は尊敬してやまない。関口先生がファインダーを通して撮る被写体は感性を揺さぶる写真である」とし、写真展成功への期待感を示した。
 続いて、前葉市長、川崎、田村、坂口の各氏が祝辞を述べた後、関口氏が登壇。
 「タイトルは〝地球の笑顔〟だが、笑顔ばかりの写真ではない。地球には百数カ国があるが、今回は一般にあまり足を運ばないアフリカ、北極圏、中米、アジアの9カ国で苦難をこえて生きている人達を紹介。中でもミャンマー、キューバなど、日本も色んな意味で考えなくてはならない国の写真も展示しており、各国の事情を少しでも感じてくれたら。その国で生きている人達を理解することで、我々のことも理解してもらう。相互の理解あってこそ幸せにつながる。一枚の笑顔、一枚の厳しい表情を切り取った写真を観ながらその国に思い馳せて頂きたい」と締めた。