左から伊藤さん、桃山さん、青池監督

左から伊藤さん、桃山さん、青池監督

6月21日、津市芸濃町椋本の芸濃総合文化センターでドキュメント映画『獅子が舞う 人が集う』の上映会とシンポジウムがあった。主催=芸濃町の獅子舞を記録する会。
この映画に収められているのは、江戸時代後期より椋本地区に伝わっている津市無形民俗文化財の「椋本獅子舞」。3年に一度、正月に椋本神社で奉納されているが、舞い手である連中と呼ばれる40歳以下の地区の男性を確保するのが困難となり、存続の危機に瀕している。その窮地に立ち向かうべく同会を立ち上げ映画を制作したのは、同地区出身で長らく東京を拠点に活躍してきた文筆家・伊藤裕作さん(65)。完成した映画は、美麗な映像と斬新な演出で、地域のシンボルである大椋の木の折れ枝から削り出された獅子が紡ぐ地域の人々の絆を見事に捉えている。
上映会には、地域住民を中心に約150名が参加。スクリーンに顔見知りが映し出されるたびに歓声が上がり、獅子舞の姿に食い入るように見入っていた。
上映会の後は、伊藤さんと、映画の監督を務めた青池憲司さん、郷土芸能や産土神に詳しい劇団・水族館劇場の桃山邑さんによるシンポジウムを開催。
伊藤さんは「芸濃町を芸濃い町にしたい」と話し、今年10月には東京の劇団を招いたり、私財を投じて横山池を完成させた駒越五良八の劇を上演する計画など、芸濃町の文化振興への寄与を誓った。