今年の夏は猛暑が続いたので、クーラーを掛けっ放しの人も多かったと思います。
この暑さで胃腸、肝臓が疲れて何もやる気が起きず、だらだらと一日が過ぎてしまい困っているというご相談が少しずつ出てきました。
夏バテの症状に食欲不振がありますが、汗を一杯かきすぎて胃が疲れるためと考えられます。
なぜなら、東洋医学では汗は心液と言われています。心(血)の液が胃や肺を通って、皮膚に来て外に出ていきます。あまり大量の汗をかくと血の水が取られて渇き、陽気が体外にどんどん出ていき、陽気の虚、つまり陽虚になるのです。
陽虚が高じると亡陽という状態になり、関節が固くなり、痛みを生じることもあります。熱中症の症状である筋肉のけいれんは、この原理で説明できると思います。
食欲を回復させて元気を取り戻すには、あっさりした酢を使った料理、例えばもずくの酢の物、キュウリとわかめの酢の物や、トマトとオクラとミョウガ、大葉などを組み合わせた酢の物が良いでしょう。
旬の野菜と酸味は、夏の暑さで弱った腸を助ける働きがあります。
なかなか取れない夏バテはお身体に合った漢方薬で回復することが出来ますので、ぜひご相談ください。

問い合わせ059-224-1389