知多電力館でゲーム「ソーラースライダー」に挑戦

知多電力館でゲーム「ソーラースライダー」に挑戦

でんきの科学館のサイエンスプラザで実験

でんきの科学館のサイエンスプラザで実験

知多火力発電所のタービン建屋を見学する参加者達

知多火力発電所のタービン建屋を見学する参加者達

本紙が主催する毎年恒例の「夏休み親子見学会」が27日に行われ、小学生とその保護者合わせて38名が、電気やエネルギーについて楽しく学んだ。
次代を担う子供達に、火力発電をはじめ風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーに至るまで、実際に発電施設を見て、感じて、学んでもらおうと、中部電力㈱三重支店の協力を得て毎年、企画しているもの。今回は名古屋市にある「でんきの科学館」と、知多市北浜町にある「知多火力発電所」の2カ所を見学した。
一行は朝、大型観光バスで津市内から出発し、最初に「でんきの科学館」を訪れた。まず全員が3階にある「オームシアター」で、大画面を使ったボートレースゲーム「レガッタチャレンジ」に参加。自分の顔の画像でオリジナルキャラクターをつくりレースでの勝利を目指して一生懸命操作し、楽しんだ。
終了後は館内で自由行動し、電気やエネルギーなどに関する展示を見学した。 またこのとき2階の「サイエンスプラザ」では参加型実験ショーが行われた。スタッフが太陽光パネルとLEDは原理的に同じ仕組みであることを説明し、続いて参加者達がこのことを証明する実験に挑戦。
内容は、LEDに懐中電灯の光を当てると発電してオルゴールが鳴らせるというもので、参加者達は見事成功させ、科学の面白さを体験していた。
その後、昼食をとってからバスに乗り、「知多火力発電所」に移動した。緑に囲まれた同発電所は敷地面積約56万㎡で、国内有数の発電出力を持つ。
最初に構内の「知多電力館」で、スタッフが同発電所の概要を紹介したほか、模型を使い発電の仕組みを説明し、子供達は熱心に聴いていた。
続いて、バスで構内を回り巨大な煙突やボイラーなどの発電施設を見学。またバスから降りてタービン建屋内に入り、大きく迫力満点の設備や、発電員が働いている中央制御室の様子を見て、電気を安定供給するための仕組みをしっかりと学んでいた。そして最後に同電力館に戻り、太陽から降り注ぐ光のエネルギーを集めるゲーム「ソーラースライダー」や、クイズラリーを楽しんだ。
帰路では刈谷ハイウェイオアシスに立ち寄り、買物も満喫。夏休みの良い思い出を作っていた。

ジェイムス・ヘイブンスも来場

ジェイムス・ヘイブンスも来場

NPO法人「海の達人」=大野木博久理事長、津市河芸町、マリーナ河芸内=は12日(土)・13日(日)10時~16時、マリーナ河芸で「第10回海のバリアフリーまつり」を開く。
同イベントは、海の世界のバリアフリーを紹介しつつ、マリンレジャーを中心に元気に楽しむ障がい者達を紹介することで、海が健常者との差がなく、また年齢の大小に関係なく楽しめるフィールドである事を広く知ってもらうのが目的。後援=国交省中部運輸局、三重県、津市ほか。入場無料。雨天時は翌週に順延。
《12・13日のイベント》
▼各種体験=アクセスディンギー、シーカヤック、ボート・ヨット、ハウスボート、バリアフリー教習艇など、安全に楽しめる。  ▼販売・展示コーナー=セイラビリティAJUのメンバーがつくる「ピア名古屋」のワインをはじめ、三重、愛知県内の作業所の木工、手芸作品を展示販売
▼出展コーナー・バリフリグッズ展示=福祉車両などの福祉器具を出展するコーナーと多彩なバリアフリーグッズを展示紹介。   ▼パネル展示=ゲストハウスにてパネル展を開催。《12日のイベント》
▼バリフリげんき舞=13時~15時、障がいを持つメンバーも一緒に楽しんでいるグループの元気な踊りを披露。車椅子の動きも踊りに組み入れたよさこいソーランなど、オリジナリティあふれる踊りが揃いぶみ。飛び入り参加も歓迎。
▼10周年記念イベント・BBQビーチパーティーinジェイムス&トーク&ライブ=ZIP─FMのミュージックナビゲーターでシンガーソングライター、タレントとして人気のジェイムズ・ヘイブンスとBBQビーチパーティーを楽しめる。元バイクレーサーの芳賀健輔氏を招いたトーク&ライブ。
《13日のイベント》
▼海の運動会=13時~15時、シーカヤックに乗って海の上で綱引き、玉入れ、パン食い競争など、陸上とはひと味違ったスリルと楽しさが味わえる。当日参加OK。
問い合わせは事務局☎津245・5001。FAX津245・5002。

本名孝至さん

本名孝至さん

千種清美さん

千種清美さん

石上陽祥さん

石上陽祥さん

8月30日、津市栄町の四天王寺で、伊勢国際宗教フォーラム津大会の夏期講座『寺院で学ぶ神道 津~伊勢の祈り』が開催された。
同フォーラムは、古来より仏教、儒教、道教などの外来思想を取り入れながら豊かな精神文化を築いてきた日本の原点に立ち返り、宗教の枠組みを超えた新しい価値観の創造が目的。今回は、明治時代に神仏分離が行われる以前、広く我が国の人々に広く親しまれてきた信仰の形「神仏習合」が大きなテーマ。
最初に、津八幡宮禰宜の石上陽祥さんが「津八幡宮について」という演題で講演。石上さんは、津藩2代藩主の藤堂高次が千歳山にあった同神社を寛永9年(1632年)に現在地に移し、藤堂高虎公を祀ったが当時は神官だけでなく神社に奉仕する僧侶の社僧がいたことなどを説明した。
次の講師は、伊勢神宮にまつわる著書でも知られる文筆家の千種清美さんが、「お伊勢参りの神仏」と題して講演。千種さんは寛政9年(1797年)に発行されたお伊勢参りの案内書「伊勢参宮名所図会」に描かれている各所を解説した。中でも、聖徳太子の開創と伝わる津市随一の古刹・四天王寺、真宗高田派の本山である専修寺、天照大神の本地仏(同一存在)の国府阿弥陀如来が信仰を集めていた津観音のにぎわいに着目。加えて、江戸時代の伊勢神宮には僧侶たちが、しきたりに従い、正宮前から川越しに参拝するための僧尼拝所が設けられていたことも紹介。「日本人の信仰は神にも仏にも手を合わせる。それが伊勢神宮参拝の道程を見ても分かる」と語った。
最後は淡路島にある伊弉諾神宮の宮司・本名孝至さんが「古代の祈りから神仏習合へ」というテーマで講演。伊弉諾命と伊弉冉命による国生み神話によって最初に生み出されたとされる淡路島。同神社は伊弉諾命が天照大神に主神の座を譲った後に過ごした場所に創建されたと伝わており、古事記や日本書紀にもその名を連ねている。本名さんは古来より日本人が様々な教えを取り込みながら神仏習合が生まれていった過程を説明。他の国とは一線を画する穏やかな国民性を称えると共に「現代の人々も、喜びの時には神様。悲しい時は仏様。個人的な願いをする時には仏様。大きい願いをする時には神様というのが自然にできている。 更にクリスマスのお祝いもするなど、柔軟に受け入れていくのが日本の信仰」と締めくくった。

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