◆市民健康広場 11月15日(日)12時半~16時、津市島崎町の津地区医師会館・三重看護専門学校にて。津地区医師会・同専門学校の主催。講演会は13時半~14時「ロコモティブシンドロームと骨粗鬆症」…講師は三重大大学院運動器外科学の須藤啓広教授。そのほか、血圧・骨密度・体脂肪・体力の各測定や、介護用品展示・介護相談・健康相談・在宅医療相談がある(講演中は行わない)。☎津227・1775。
◆若者就業サポートステーション・みえのセミナー「ウォーキング・クラブ」 11月9日・30日10時~12時30分。アスト津3階のサポステ・みえ交流スペースに集合。野外でウォーキング、ストレッチ、体を使ったゲームなどを予定。対象は39歳までの無業で現在、自立に向けて考えている人。定員10名。持ち物はタオル・飲み物(持ち物はコンパクトにまとめること)。服装は動きやすく、汚れても良いもの(ジャージ推奨)。参加申し込みや問い合わせは☎059・271・9333へ。

尾前神社の鳥居

尾前神社の鳥居

伊勢湾の風景(取材した5月8日当時)

伊勢湾の風景(取材した5月8日当時)

円光寺からは、再び国道23号。すぐに国道を海側に渡り、東千里の集落へと入っていく。ここは旧伊勢街道に沿って広がっているのだが道幅が狭い。車だと土地勘の無い人間は走りにくい場所だが自転車だとそんな気兼ねもいらない。
少しの散策の後、集落の中に鎮座する尾前神社に立ち寄る。この神社に伝わる津市無形民俗文化財指定の「獅子舞神楽」は承安3年(1173年)の創始と言われ、地元の方々が今も伝統を受け継いでいる。私はヘルメットを脱ぎ、神前でここまで無事に来られたことに、深い感謝を捧げる。更に目前に迫ったゴールまでの残りわずかな道中の無事を祈願する。
この旅は、一昨年の11月5日にスタートした。コースは、行き当たりばったりのいわゆる〝出たとこ勝負〟。緻密な計画や準備とは無縁だったが、最初からゴールは海と決めていた。特に深い理由はないがかのアレクサンドロス大王も、世界の果てにあるといわれた大海・オケアノスをめざし、遠征を続けたというではないか。余りに壮大な例え話で申し訳ないが、とかく男はロマンにかこつけて行動したがる生き物なのだ。そして、そのロマンの象徴と言えば、海と昔から相場が決まっている。
尾前神社からは、すぐ近くのマリーナ河芸へ。そこから堤防道路へ出ると、五月晴れの空の下、伊勢湾が広がっていた。ここが旅の終着点。きっとアレクサンドロス大王が焦がれた大海はもっと雄々しきものであったに違いない。それに対して伊勢湾の美しさは母性そのもである。おだやかな波をたたえた海面からは慈しみすら感じる。
私は自転車を停め、砂浜に腰をかけながら、ゆっくりと海を眺める。砂浜に波が打ち寄せる度に旅路での出来事が蘇ってくる。芸濃町からこの河芸町まで津市内10地域。色々な場所に行った。今でも、それらの場所を通るたびに頭の中で鮮明な記憶が再生される。この旅を通じて、津市の新たな一面を知ることができ、ますます好きになれたことが最大の収穫といえるかもしれない。私にとっての〝オケアノス〟は世界の果てではなく、ごく身近に存在することに気づけた。
2年余りかかったこの連載を続ける中で、読者の皆様から何通もの励ましのお手紙を頂いたことも、ここまで来られた大きな原動力になった。この連載をきっかけに、再び自転車に乗り始めた方や、自転車を愛する家族の話などと共に私たちに対する温かいねぎらいの言葉が綴られていて、とても有り難かった。
海を眺めてしばらく、記憶が一つ蘇る度に、寂しさが募っていく。理由はもちろん、ここまで一緒に走ってくれた相方のM君がいないからだ。無事に大団円を迎えられたのも、彼が居てくれたおかげだから。
砂浜から立ち上がった私は、汗で貼り付いた砂を手早く払うと、再び自転車にまたがる。そして、一路、M君の自宅へ向かう。まだ16時前だったが、3交代勤務の彼の睡眠を妨げては申し訳ないため、家の前から彼の部屋に向って一礼。心から感謝する。「また、一緒に未知を探しに行こう」。私はこれまでにないほど、軽快にペダルを回しながら家路についた。(了)(本紙報道部長・麻生純矢)

会場で注目を集めた北村製作所のブース(幕張メッセ)

会場で注目を集めた北村製作所のブース(幕張メッセ)

大手企業の下請けに頼ることなく、独自商品を開発し続けることで中小企業の新たな活路を見出してきた津市庄田町の㈱北村製作所=北村清司社長=は、10月14日から16日まで幕張メッセで開かれた「第5回国際道工具・作業用品エキスポ(ツール・ジャパン)」にブースを出展。国内外から熱い注目を集めた。
ツール・ジャパンは世界中から農業資材・次世代農業・園芸に関する道具や工具、作業用品が一堂に集合する一大イベント。工具店、ホームセンターや園芸店、金物店などの小売店や卸売業者をはじめ、バイヤー、プロユーザーも多数訪れる。
同社は、平成19年の発売以来、国内向け販売台数が累計190万台を突破している刈払機用地ズリ安定板(草刈り機の刈刃に付ける安定板)「ジズライザー」=特許取得済=シリーズをはじめ、野菜の植え幅がひと目でわかる野菜植え付けメジャー「べジタルメジャー」、草刈り機の先端に取り付けることで、刈りながら草寄せできる集草補助具「さらい君」などアイデアに富んだ独自開発製品を次々市場に送り出すことで北村製作所の社名と「Zizlizer(ジズライザー)」ブランドの存在感を示してきた。また、価格競争には加わらず、定価販売にこだわることでブランドの維持にも努めてきた。
北村社長は「ダンピングすれば、一時的に売り上げを維持できるが、いずれは価格競争に巻き込まれて利益を圧迫するようになる。苦しい時でも定価に見合う魅力的で価値のある商品を開発する方が、結果的に利益を生む」と話す。
同社の次の展望は世界進出。すでにアジア・欧州・米国各国の特許も取得済みで、現在は販路開拓に向け準備を進める。
会場の同社ブースでは、「KITAMURA」の商品を手に取り、熱心に説明を受けるバイヤーも多く訪れており、「将来への手応えをしっかり感じている」という。

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