挨拶する大川吉祟理事長

挨拶する大川吉祟理事長

学校法人大川学園(大川吉祟理事長・津市大谷町)は創立記念日にあたる2日、津都ホテルで「学校法人大川学園創立70周年記念式典」を盛大に開いた。
式典には鈴木英敬三重県知事、前葉泰幸津市長をはじめ、国会議員、県議会議員、市会議員、学校関係者、マスメディアほか各種協力団体などから約150名が出席した。
大川学園は、終戦直後の昭和20年11月2日、大谷町にあった大川家が、婦人会から「戦災をまぬがれた布や衣服を利用し、冬場に備える洋服づくりを教えてほしい」との要望を受けて開いた洋裁教室が始まり。翌21年には「津ドレスメーカー女学院」の看板を掲げ、学校として出発。同24年には「大川自由学園」として準学校法人の認可を取得。
その後、「婦女子の教養には家庭料理が重要」との考えから料理講座も開設するなど新たな体制を構築。
また、昭和41年には学校法人として「大川学園」を設立。当時の幼稚園の既成概念を白紙に戻し、豊かになりつつある生活環境下の市民の要求に応え、次世代の幼児教育を求め、専任教員と各分野のプロをドッキングさせた先進的な取り組みをする大川幼稚園を開園。
以降も、時代と社会のニーズに合わせて各種の専門学校を開設。現在では、グループとして、大川幼稚園・津西幼稚園・三重調理専門学校・三重介護福祉専門学校・大川学園幼児舎・大川学園義塾・学童トムソーヤ・津文化センター。姉妹法人の社会福祉法人自由学苑福祉会が運営する久居保育園・津市老人福祉センターを有する。

多くの来賓・招待客が出席して行われた創立70周年記念式典

多くの来賓・招待客が出席して行われた創立70周年記念式典

冒頭、大川理事長は、「今日を迎えることができたのもご縁のある方々、そして教職員のおかげ。心から感謝している。当学園は10の部門で成り立っており、今年4月から教職員の指針を掲げた。皆で心を一つにしていくために毎朝、スタンダードを読んでいる。どの部門も、その時代の社会にどうやって貢献するか?確かな信念と行動力をもって応えていく必要がある。そして地域社会の文化を作っていく学園でありたいと思い、これからも百年先に向け、大地をしっかり踏みしめて歩みながら運営させて頂く」と挨拶。
続いて、川崎二郎、田村憲久の各衆院議員が、それぞれ「大川学園さんは職業教員から始めて、幼児教育、放課後児童クラブにも取り組んでいる。少子化の現代、地域の人材育成に、これからもご奮闘賜りたい」、「大川学園さんの歴史は、戦後70年の歩みと共にあった。その間、子供から青年、おじいちゃん、おばあちゃんまで幅広く市民の生活に貢献して頂いている。施設運営が難しい時代にあって、我々もしっかり応援させて頂く」と祝辞を述べた。

飯田文美さん(左)と小林史子さん

飯田文美さん(左)と小林史子さん

また、鈴木知事、前葉市長も、70年周年を迎えた同学園への敬意と感謝の意を込めた祝辞を贈った。
さらに声楽家の小林史子さんが、飯田文美さんのピアノの伴奏で、同学園の建学の精神である「四つ葉のクローヴァー」=希望・信仰・愛情・幸福=を歌詞にした歌を披露するなどで華をそえていた。