senbonduki 8日、津市白山町城立の元取公民館多目的ホールなどで、『第36回元取地区文化祭』が開催された。主催は同実行委員会。
ホールでは同地区の伝統行事で、市指定無形民俗文化財「元取千本搗き」が、「元取千本搗き保存会」=中西公会長、会員24名=により行われた。
同行事は、同時に多くの杵を使い餅を搗くもの。氏神の秋の大祭で、五穀豊穣などを願い行われたのが始まりと言われている。
搗き手たちは囃子に合わせて3臼分の餅を搗いた。3臼目の最後には、何度か杵で餅を頭上に突き上げたあと、“幸運が舞いつく”と言われるこの餅をより多く自分の杵に付けようと、それぞれが杵をねじり、見事に多く付けると喜んでいた。搗き上がった餅は次々と来場者に振る舞われて、「柔らかくて美味しい」と好評だった。
会場ではほかに、伊賀市の川上修一さん(61)ら同級生5名でつくるインストゥルメンタル・バンド「ミドルズ」が懐かしい曲を演奏したり、アウトドア施設「わかすぎの里」による五色餅・五平餅の販売と、いのしし汁の振る舞いなども行われ、大盛況だった。