11月22日、世界のブランド『松阪牛』の年度チャンピオンを決める『第66回松阪肉牛共進会』が松阪農業公園ベルファームで開かれた。主催=三重県・松阪市・津市など関係市町ほか関係農業団体。

今年のチャンピオン牛の「ももみや」号

今年のチャンピオン牛の「ももみや」号

最終予選を勝ち抜き、この日の本選に出場した50頭の特産松阪牛は、兵庫県から買い付けた子牛を松阪牛肥育地域で肥育農家が、採算を度外視して900日以上も肥育した未経産の牛。毛並や肉付きなど、いずれも譲らぬ名牛が揃った。
早朝から県畜産研究所の職員ら5人が厳正なる審査した結果、チャンピオン牛の優秀賞1席には大紀町打見の北村幸成さん(63)肥育の『ももみや』号=肥育日数1007日、686㎏=が輝いた。北村さんは初の1席獲得。
今回は、褒賞授与式の中で審査長の県畜産研究所大家畜研究課・岡本俊英主幹研究員が「平均体重は663㎏と今年も例年に違わず非常にボリューム感のある牛を育てて頂いた。1席のももみや号はボリューム感も抜群だが、体のバランスが素晴らしい。毛も短毛でありながら、体が滑らかなのは農家の高い技術力があってのこと」と講評した。
その後、多くのギャラリーや報道陣が注目する中で行われたせり市には、津の朝日屋、松阪の和田金、牛銀本店などが参加。
優秀賞5席の『ふくこ』号は350万円で朝日屋が落札。4席『てるふじ』号も502万円で朝日屋が落札。3席『てるよし』号は420万円でマルヤスが落札。2席『ゆきなが3の2』号は671万円で柿安本店が落札。
1席の『ももみや』号は朝日屋、柿安本店、マックスバリュ中部の三つ巴による激しいせり合戦。それを制した朝日屋が昨年より960万円上乗せした3310万円で落札した。朝日屋のチャンピオン牛落札は24年連続、通算34回目。今年の50頭の平均落札価格は、330万円だった。
今年も圧倒的な買い攻勢で50頭のうち、21頭を落札した朝日屋の香田佳永社長(55)は「狙ったという訳ではないが伊勢志摩サミットにちなんだ価格になった。三重県が観光都市になれるようにという想いで入札した」と語った。ももみや号の肥育農家の北村さんは「1席を取れるとは思っていなかったので、本当にありがたい」と喜んでいた。
朝日屋が、この日に落札した牛は今年も12月17日からの名牛まつりで販売する。
落札した各業者の頭数は次の通り─①朝日屋…21頭②マックスバリュ中部…6頭③和田金…5頭④牛銀本店、瀬古食品霜ふり本舗、丸中本店、マルヤス…各3頭④松阪まるよし…2頭⑤柿安本店、やき肉千力、焼肉野崎、肉の友屋…各1頭。