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16日、津リージョンプラザお城ホールで「新津市誕生10周年記念式典」が挙行され、合併前の旧自治体(2市6町2村)の首長、旧議会議長ほか、地元選出の国会議員、県会議員、市会議員、三重県市長会会長、三重県町村会会長、三重県内の市長・議長を始めとした来賓と、約500名の招待者(各地区地域審議会委員、自治会連合会会長、報道関係者など)が出席した。
新津市は、平成18年1月1日に旧津市・久居市・河芸町・芸濃町・一志町・安濃町・白山町・香良洲町・美里村・美杉村が合併して誕生した。
当時、全国で5番目に構成市町村の多い10自治体の〝平成の大合併〟だけに、合併協議会も1千回をゆうに超えるなど膨大な調整を重ね、各議会も賛否が分かれたが、最終的に合併へと収束するなど曲折を経た経緯がある。
また、合併前に166人いた各市町村議会の議員は、在任特例や定数特例を使わず定数を38人に削減するなど、議会の努力も実を結んだ。
第1部の冒頭、前葉泰幸津市長は「今の津市があるのは、当時、大変な労苦の中、幾多の壁を乗り越え、合併を結実させた旧10市町村長の誇り高い決断があったからこそ」と深い敬意を表した。
また、「合併時に各地域から最重要課題として引き継がれた20事業を着実に進めてきたほか、合併の効果として、職員数を2割削減しスリムな組織にするなど行財政の効率化を成し遂げてきた。財政運営では、臨時財政対策債と合併特例事業債を除いた地方債の残高は983億円から298億円へと3分の1に圧縮。財政調整基金は200億円と全国の30万人都市の中でトップとなり、健全な財政基盤を築けた。前松田市長の尽力もあり、旧自治体の多くの期待や望みを実現してきた。まずは及第点を頂けると思う。今後は合併の効果を生かし、今、できることを迷うことなく実現していく」と述べた。
続いて、田矢修介津市議会議長は「合併以来、よりひらかれ、分かりやすい議会を目指し、インターネットによる本会議や委員会のライブ中継、対面方式や一問一答方式の導入など、改善・改革に取り組み、全市議会議員が合併後の津市について真摯な議論や決定を重ねてきた。喜びを分かち合い、苦労を助け合う精神で克服する中で一体感の醸成がなされてきた。これからの10年、地方創成における持続可能なまちづくりや、大規模災害対策など多くの課題があり、決して平たんな日々ではなく、困難な局面が来るかもしれないが、そんな時こそ、市議会は存在意義を示さなくてはならない」と述べた。
来賓の鈴木英敬三重県知事は、「各地域の個性を生かしながら一体感を醸成するという難しい舵取りだったと思うが、皆さんの努力で着実に前進していると感じる。10年間には、台風による大変な災害もあったが、消防の懸命な努力で人的被害が殆ど無かった。また吉田沙保里選手の活躍、県立津商業高校の甲子園進出など明るい話題を胸に頑張ってきた10年間だったと思う。これを節目に津市が新たなステージに向かっていってほしい」と祝辞を贈った。
また、川崎二郎、田村憲久、芝博一、松田直久、中川康洋、吉川ゆうみの各国会議員もそれぞれの言葉で津市の10周年を祝ったほか、第2部では旧市長村長と旧議長からのビデオメッセージも流され、10年間で感じた地域の発展や、これからの津市への期待を示した。
このほか、「未来に残したい!津市のいいとこ発見コンテスト」の受賞児童3名の発表会なども行われ、閉会した。
2016年1月21日 AM 4:56
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