伊勢川口駅で列車を迎える参加者とスタッフ達

伊勢川口駅で列車を迎える参加者とスタッフ達

津市白山町で10日、第5回目の『JR名松線復旧記念ウォーク』が催された。 津市内のガイド団体が加盟する「津観光ガイドネット」が、3月26日に全線復旧するものの、利用者が少ない同線の観光路線としての価値を高める一助にしようと企画したもの。昨年10月から今年3月かけて、全10回に亘り開催される。
今回は88名が参加。5班に分かれ、市役所白山総合支所から出発し、「白山道しるべの会」の案内で、河口頓宮跡・東光寺・廃高田寺・宝蔵寺・善性寺を巡った。その後、同線の伊勢川口駅から一駅先の関ノ宮駅まで乗車し、同支所にゴールした。
歩行距離は約6㎞。参加者は遠くに青山高原の風力発電施設の風車を望みながら、田園風景の中、平坦な道でウォーキングを楽しんだ。また伊勢川口駅ホームから、中勢鉄道(昭和18年廃線)のホームの痕跡が良く見えて、多くの人が今も残っていることに驚いていた。ゴールでは津市商工会がぜんざいを振る舞った。
そして「名松線を元気にする会」が会場でオリジナルグッズ販売などを行うとともに、参加者に名松線について熱く語った。
参加者からも「復旧後もウォークイベントを企画してほしい」という声が複数あり、元気にする会のメンバーは、歴史や自然豊かな名松線沿線の人気が高まっていると実感していた。