福引せんべいは大中小があります!

福引せんべいは大中小があります!

毎年2月3日に津観音で行われている『鬼押さえ節分会』の土産といえば、津市の平治煎餅本店が販売している「福引せんべい」。
干支の焼印を押した丸い生地を熟練の職人たちが丹念な手仕事で三角錐状に折り曲げ、中心の空洞に「えびす」や「大黒」などの縁起物を入れたこの煎餅。職人たちが通常の仕事の合間の限られた時間を使って一つ一つ仕上げていくため、大量生産できないのも特徴。厄除けとしても親しまれており、昔は中勢地区の和菓子店で広く作られていたが、現在は同店と、もう一店舗を残すだけとなっている。近年テレビ番組でも紹介されるなど、今まで以上に知名度が高まり、人気となっている。
節分会は江戸時代、旅人たちで賑わった伊勢本街道に春を告げる風物詩として知られていた。しかし、厄男が鬼役を真剣で斬りつけて邪気を祓うという苛烈な内容ということもあり、死傷者が絶えなかったため、明治時代に中止された。以降、長らく途絶えていたものを平成9年に地域活性化を目的に復活。当時の儀式を模した寸劇や、盛大な福豆まきなどで毎年盛り上がっている。
種類は大4629円(要予約)、中1296円、小740円。全て税別。近年では、2月に入ると連日すぐに売り切れてしまうので、早めの予約がオススメ。大門本店・江戸橋店で販売中。
問い合わせ☎059・225・3212。