天候の不順が長引くと胃腸の具合も影響を受けやすくなります。東洋医学では、今年のように気温の変化が著しい状態を「霍乱病」と言います。 そして漢方の原典「傷寒論」には、「嘔吐して下痢する物を名づけて霍乱病という」「病、発熱頭痛、身体疼き痛んで悪寒がして、吐いたり下ったりする者は霍乱と名づける。自然に吐いて下痢したかと思うと、また下痢が止んでその後発熱する」と書いてあります。
これは感染性胃腸炎とそっくりの症状ですね。今年はノロウイルス胃腸炎やロタウィルス胃腸炎などが多くなると思いますので、食生活を見直して頂きたいと思います。
日本人の食生活が本来の姿から大きく変化してしまっているので、分かりにくいかもしれませんね。ご飯を主食に、野菜や魚の副食を食べましょう。日本には、味噌や醤油、漬物、納豆、干物など発酵食品も色々あり、健康に過ごせるものが豊富です。素晴らしい伝統と文化があるのにも関わらず、日本人の多くがそれに気づいていません。
自国の文化を大切にして伝承しないと、その民族は滅んでしまうと昔から言われています。親から子へ、食生活を含めた文化を伝承することを思い出してほしいと思います。
世界に誇れる日本の文化を再認識し、健康を取り戻して頂きたいです。

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