

検索キーワード




「お七夜というたら」という話になった。「たけやのまんじゅうが…」「カレー焼きも…」「桜おこしの…」と、信心の話ではなくて食べる話。「酒まんじゅうもおいしいな」「おたやん飴はまだ売ってるやろか」寺内町の名物が次々と出てくる。
子どもの頃に食べて、強く記憶に残っているのはおたやん飴だ。金太郎飴のおたふくバージョンでおたやん飴。棒状の飴のどこを折ってもおたふくの顔が出てくる。
買ってもらうとうれしかったが、持て余した。噛み折ろうにも歯が立たないので、ペロペロ舐めるのだが、そうすると口の周りも手もベトベトになってしまう。最後まで食べたことがない。
飴を一口大に切れば食べやすいのに、縁起物だから長いままで販売されるのだろう。そこが千歳飴に似ている。
もう一つ、最後まで食べられなかった飴を思い出した。田村神社の前で売られていた蟹ヶ坂飴。厄除けの効果がある飴である。縄で縛った竹皮にべっ甲色のおはじきのような飴が包まれていた。竹皮から飴を剥がして喜んで口に入れたが、歯にくっついて苦労した。
色も香りもとりどりのキャンディーがあふれる時代に、おたやん飴や蟹ヶ坂飴がたくさん売れるとは思えない。しかしそこには物語がある。懐かしい味や形に、懐かしい物語を加味して、商品として生き続けてほしいと思う。 (舞)
2016年1月28日 AM 4:55
<< 植樹祭のボランティア募集 かわせみ庵2月28日開催 「ゴディバ」や「ビーバイビー」など 約35ブランドが登場 松菱のバレンタインスタジオ >>