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2016年1月
津市上浜町のアメニティK2ビルに2月1日、「児童福祉法」による障がい児通所支援である「放課後等デイサービス」として、発達障がいを持つ小学生~高校生を対象に、預かりとレッスンを行う施設『ドリカム・21st 津・山の手校』が、新たに開校する予定。
運営するのは、「㈱グッドアット」=本社・津市白塚町、今西雅昭代表取締役=。同社は、1983年に東海進学スクールを開校して以来30年以上、学習塾・学童保育所・パソコン教室などを運営してきた。
また昨年10月には「生涯学習支援事業部」を立ち上げ、「発達障がい児様専門コース・スパーキーパソコン教室」を新規開校。津市や松阪市などで、生徒の障がいの度合いと理解度に合わせて楽しいレッスンを実施しており、3年間通った生徒が、県内の地方銀行や、大手総合食品メーカーに就職したという実績もある。
そして、「ドリカム・21st」では、自閉症スペクラム障がい・注意欠陥多動性障がい(ADHD)・学習障がい(LD)などの発達障がいを持つ子供を対象に、〝急がず、あわてず、追い込まず〟余裕を持って預かりとレッスンを実施する。
レッスン内容は、①相手を理解し、自分の気持ちを伝えるコミュニケーション②読み書きや、国語・算数・英語③楽しくコミュニケーションをとるための身体能力を養うダンス・ヨガ④将来の就労を支援するパソコン教室。これらのレッスンで「心・技・体」の3つの能力アップトレーニングを実践しながら、最終的には「自立と就労」を目指す。
また長期休み(春・夏・冬休み)には、8時~18時まで預かりを行う。
なお2月6日㈯・7日㈰①10時~11時、②13時~14時に体験・説明会が開催される。参加は要予約。
問い合わせ、予約は☎059・253・4100へ。
2016年1月21日 AM 4:55
暖冬とは言え、寒中。今が一番寒い時期である。そんな日の田んぼに、動くものを見つけた。道を挟んで右に一台、左に一台のトラクター。田んぼの土を耕している。
トラクターの向こう側の田んぼの色が違う。立ち枯れた稲株が鋤き込まれ、黒々とした土の区画ができている。
これが寒起こし。我が家は田んぼを所有していないけれど、ちょっと出たら田んぼが見えて、田んぼの変化によって季節を感じることが多い。寒起こしは冬の風物詩である。
寒起こしで、土をひっくり返すと、土の中にぬくぬくと隠れていた虫やサナギが凍死する。雑草の根も枯れるという。冬の作業が、春の農薬の減量に役立つらしい。田植えから刈り取りまでが稲作のようだが、見逃しがちな作業がこんな季節にある。
どんな仕事にも同じような地味な作業があるだろう。たとえば、営業や接客の仕事でも、お客様に会う前の情報収集や準備が必要だ。事務や研究の仕事でも、情報の記録や管理が必要だ。体や頭を使う目に見える形の仕事と、目立たない準備作業と。地味な作業の積み重ねが、目に見える結果につながる。
トラクターの後ろ側には何羽かの白や黒の鳥が見える。鳥たちのごちそうが掘り出されているのだろう。冷たい空気の中で、人も鳥もがんばっている。
(舞)
2016年1月21日 AM 4:55
松阪市の松阪駅から津市美杉町興津の伊勢奥津駅に至る『JR名松線』が、今年3月26日に全線復旧することを記念し、同線を応援する人々を紹介していく新連載(不定期掲載)。
第1回目にインタビューしたのは、津市商工会美杉支部女性部の有志7名が、伊勢奥津駅近くで運営するミニ道の駅「かわせみ庵」の代表で、美杉町が拠点の市民活動団体「名松線を元気にする会」の会長も務める中田かほるさん(70)。
──「かわせみ庵」について教えて下さい。
中田 私は一志町出身で美杉に嫁ぎました。そのあと40年程前に夫と電気屋を開き、商工会の役員になり地域住民と交流するようになりました。そして同線で伊勢奥津駅に来てくれる人の「休憩したりお茶を飲める場所がほしい」という声に応え、平成21年3月にかわせみ庵を開設。寄席や、餅花飾り作り体験教室を開催し続けてきました。
例えば体験教室の参加者は(例年は地元の人も多かったが)、昨年は町外の人ばかりでした。
──幅広い地域に人気が広がっているのですね。「名松線を元気にする会」での活動も教えて下さい。
中田 自分自身も楽しみながら「鉄道まつりin美杉」などを開き、沢山の人に集まってもらっています。イベントだけでは一過性に終わってしまうので色々な事も考えていかなあかんけど、まずイベントは残していきたい。そして当会が単独で主催するのには限界があるので、行政、つまり津市も一緒になってやってもらい、一つの鉄道イベントとして残していけるようにしたいです。
──復旧を前に、お気持ちを聞かせて下さい。
中田 21年の末頃に(一部区間で鉄道の運行が)廃止になるかもと聞いた時は、それはもうショックでした。名松線ありきの美杉だとずっと思っていたから。存続のために自分のできることはしようと、署名活動にも参加して多数の署名を集めました。
復旧が決まった時は嬉しさ半分、そして「今後、また何かあった時に廃止ですと言われやんように、今から私ら頑張らないかんと」と。ローカル線が大好きな当会の皆も一緒の気持ちです。3月26日は一つの節目でこれからがスタート。自分が元気な間は、名松線と一緒に走り続けなければいけないと思う。(敬称略)
《※名松線は、21年10月の台風の被害により家城駅(白山町)~伊勢奥津駅間で鉄道を運休し、代行バス輸送を実施中。
同線は沿線の人口減少などの影響で元々、利用者が少なく、一時は同区間の鉄道輸送廃止が危ぶまれたが、住民らが全線復旧を望む署名活動を実施。23年、JR東海・三重県・津市が運行再開に向けた3者協定を締結し、先月、JR東海が3月26日に全線復旧することを発表した》
2016年1月21日 AM 4:55