近頃アパートの新築が目立つと眺めていたら、相続税対策としてのアパート経営だそうだ。空き地にアパートを建てると評価額の圧縮ができるらしい。ただ、この少子化の時代に思惑通りのアパート経営ができるだろうか。財産をたくさん持っている人にはいろいろ心配もありそうだ。
そう思っていた我が家にも保険屋さんがパンフレットを置いていった。「生前贈与で終身保険」と書いてある。毎年生命保険支払い額を子どもに贈与し、何年後かに解約できるようにしてやるというもの。「早く解約すると損をしますから、無駄遣いも防げますよ」と言う。
それでは子どもが必要な時にお金を引き出しにくいではないか。子どもを信用できないが、それでもお金を残してやりたい親をターゲットとしているようだ。
親としては自分の今後が分からない。一応、平均余命というのが計算されている。五十歳女性なら余命は三十八年、六十歳男性なら二十三年。でもそれはあくまで平均である。今は元気だからと言っても、個人の実際のところは分からない。
分からないから早めに備える。子どもが相続税の支払いに苦労しないようにアパートを建てるのも親心である。保険料を払ってやるのも親心である。どちらにしても、老後資金が十二分にある上に財産がある人の話だ。残念ながら縁がない。(舞)