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三重を刺激する大人のローカル誌「NAGI」最新号(春号)を紹介。今号の特集は「焙煎珈琲店」。
同誌は「地方都市にスタバが出現し、いまやコンビニや回転寿司店でもドリップしたてのレギュラーコーヒーが飲める時代。日本人にとってコーヒーは特別なものではなくなりました。
ところで、全日本コーヒー協会が発表した『コーヒーの需要動向に関する基本調査』によると、日本人の1週間あたりのコーヒー飲用杯数(総量)は増加傾向にあるにも関わらず、喫茶店・専門店での飲用量は下降しています。景気が冷え込み、コンビニの安価なチルドカップコーヒーが伸びていることの影響が大きいと察せられます。
24時間、365日いつでもコーヒーを提供してくれる自販機やコンビニ、手間のいらないインスタントコーヒーは確かに便利ですが、一杯のコーヒーを通じて、まちのことを語り合える店主や友人と巡り合えたり、遠い国で生豆を生産している農園に思いを馳せたりできるのは、やはり地域に根差した個人店主のいる店ではないでしょうか。珠玉の一杯を求めて、県内を回りました」とコメント。
本紙配布エリアからは、津市垂水にある昭和43年創業のコーヒー会社「富士珈琲」や、東丸之内にある船乗りたちの酒場をイメージしたブックカフェの「ツァラトゥストラはかく語りき」、白山町の「ホームコーヒーロースター」などをピックアップしている。
103頁。税込700円。県内の書店、道の駅、一部スーパーで取り扱い。
問い合わせは月兎舎☎0596・35・0556へ。
2016年3月3日 AM 11:30
松阪市肥留町30─1のアートと珈琲のお店「coma」で9日~13日、畠知良さんによる『実験展示─眺める─』が催される。
comaでは、若手作家にスペースを開放して「実験展示」を企画しており、今回が第3弾。
一方、畠さんは1984年、津市一志町生まれ。07年に名古屋芸術大学絵画科洋画コースを卒業。これまでに津市や東京、海外などで、個展を行ったりグループ展に参加してきた。
今展では油絵の作品に、布や造花などを重ね、ひとつの空間を表現。期間中に随時、展示方法や作品を替えるという。「今展は今後の展示のためのという位置付けの公開制作、作業になります。じっくり佇み作品を眺める行為から、作品の魅力が最大限になる展示方法を探ります。来場してくれる人にも私と違う目線で楽しんでもらいたいです」と畠さん。
なおcomaでは昨日2日~4月3日まで、駒田治夫さんの常設展も開催中。
営業時間は10時~17時。月・火定休。coma☎0598・56・1270。
2016年3月3日 AM 11:30
大手企業の下請けに頼ることなく、独自商品を開発し続けることで中小企業の新たな活路を見出してきた津市庄田町の㈱北村製作所=北村清司社長=は、平成19年の発売以来、国内向け販売台数が累計200万台を突破している刈払機用地ズリ安定板(草刈り機の刈刃に付ける安定板)『ジズライザー』=特許取得済=シリーズの新モデル「ジズライザーハイ50」と「エアードライブ180」を新たに開発し発売した。
ジズライザーは、草刈り機の先端にある刈刃の押さえとして装着するもの。刈刃と共に高速で回転することで発生するジャイロ効果(姿勢を安定しようとする現象)により、安定した操作性を実現。女性や高齢者でも使いやすく、作業性抜群の〝地ズリ刈り〟で草刈りの疲労を軽減するとの好評を得て大ヒット。
以来、様々な派生商品を「ジズライザーシリーズ」として開発し、市場のニーズに応えてきた。
今回発売した「ジズライザーハイ50」は、雑草の高さ5㎝の位置で刈れるように設計することで、いわゆる「高刈り」が簡単にできるようにしたもので、特許も申請中。
実は、地面ギリギリで刈ると、成長点が高い位置にある広葉雑草の成長点まで刈ってしまい、再生を抑制してしまう。
一方、イネ科の雑草は根本(地面付近)に成長点があるために、成長点が生き残り、すぐに再生するためイネ科の雑草ばかりが増えてしまう。
こうなると、イネ科の雑草をエサにする害虫(斑点米カメムシ)が一気に増殖し、結果的に農作物を育てる際に農薬を多量に使用しなくてはならない。
「ジズライザーハイ50」で「高刈り」すれば、広葉雑草も生き残るため、イネ科の雑草の繁殖を抑制し、結果的に害虫を抑制できるというわけ。
また、広葉雑草を隠れ処にし、害虫をエサにするクモ、カエルも増えるため、
害虫を寄せ付けない畔を実現でき、害虫駆除の農薬を減らすことができる。
昔は鎌で刈ることで高刈りの効果を得られていたがこれを草刈り機を使って可能にした。
価格は税込3080円。
「エアードライブ180」は、円盤部のナイロンカッターの大きさ、重さを約5分の1にして価格を抑えた(税込3080円)。純正溶着ナイロンコード「3・0純正ツイストコード(30本入り、980円)を使用することで、切れ味、耐久性に優れた製品に仕上げた。
北村社長は「初心者でも地面を滑らせるだけで簡単に高刈りできます」と自信を持っている。
JA・農機具店、全国のホームセンターなどで販売中。販売価格などの問い合わせは同社☎津256・5511。
2016年3月3日 AM 11:30