BCP 7月21日、津市丸之内の津商工会館で津商工会議所主催のBCP策定ワークショップ『シミュレーションで作るBCP』が初開催された。協力=東京海上日動火災保険㈱。
事業継続計画の英語の頭文字をとったBCP。企業が自然災害・大火災・テロ攻撃などの緊急事態に見舞われた際、損害を最小限に留めつつ、事業の継続や早期復旧のために必要となる平時の活動や緊急時の行動などを取り決めた計画を指す。大企業での導入が進む一方、中小企業での導入はまだ余り進んでいないため同商議所が会員企業に参加を募ったところ、7社から9名が参加した。
講師を務めたのは同社三重支店の太田宜良さん。参加者たちは最初に、BCPの有無による緊急時のリスク対応の差や、南海トラフ大地震など三重県で今後起こり得る地震の被害について学んだ。
その後、製造業の現場で巨大地震が発生したという想定で参加者たちが様々な問いに答えていく机上シミュレーションを実施。従業員に重傷者が出たり、製造ラインに甚大な被害が出ているという状況下で、どのように従業員の命を守るのかや、取引先から復旧の目途について尋ねられた場合にどうするかなど、参加者たちが意見を交わしながら真剣に話し合っていた。