2016年8月

今年も月下美人の花が咲いた。この花は、夕方から咲き始め、濃厚な香りを周囲にまき散らしながら夜中に満開になる。白い花びらをふっくらと重ねて、幻想的ともいえる姿だ。
聞くところによると原産地では、蝙蝠を呼び寄せて花粉を運ばせるという。強い香りも白く美しい姿も蝙蝠のためのもの。蝙蝠がねぐらに帰る朝には、花はしぼんでぐったりと垂れ下がる。まさに、美人薄命。一夜限りの花の命だ。
名前から、特別大事に扱われるべき花のようだが、しぼんだ花を食べることができる。去年は、酢の物にして食べた。今年はスープに。台湾の家庭では、乾燥月下美人をスープの具にするそうだ。
レシピ通りに豚肉と月下美人のスープを作ってみた。豚肉に火が通ったところで、月下美人の花びらを入れて、塩で味つけた。花びらに特に味はなく、強い香りも残っていない。効能は知らないが、薬膳だという。
今年の月下美人は、あまり勢いがない。私が水やりを忘れて日干しにしてしまったからだろう。月下美人はサボテンの仲間だが、比較的水を好む。
元気がよい年だと、秋口にもう一度花を咲かせる。でも、今からがんばって世話をしても、今年の花はもう無理かもしれない。育ての手間を惜しんで、後で取り返しがつかない事態になったりするのは、植物でも他のものでもよくあること。(舞)

昔の道具や写真でふるさと久居の昔にタイムスリップしてみまんせんか!
ボランティアガイド「久居城下案内人の会」は、8月17日(水)~22日(月)10時~16時、久居ふるさと文学館(津市久居東鷹跡町)2階で「昔のくらし久居のようす」展を開く。
昔の道具や写真、紙芝居・昔話を展示。久居の歴史、文化人物などについての夏休みの自由研究にも役立ちそうだ。
問い合わせは森下さん☎080・1556・4559へ。

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