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松阪市殿町の割烹旅館「八千代」=阪本仁江社長=が、8月1日から国の登録有形文化財に登録された(昭和初期建設の玄関棟、大広間棟、大正初期建設の鶴亀棟の3棟3件)。
八千代は大正10年に松坂城二の丸跡で創業。昭和4年頃に、かつて同心町と呼ばれ武家屋敷が並ぶ現在地に移転している。
玄関棟は、木造2階建て、東入母屋造り・西寄せ棟造り桟瓦ぶきで、1階面積は215㎡。昭和32年頃に改修したが、1階は座敷2室が建設当時の姿のまま。2階の7室の客室は、網代天井や、古木風の木材を使い部屋ごとにデザインを変えて改造されている。
近代和風建築の大広間棟は木造2階建ての入母屋造り桟瓦ぶき。1階面積は249㎡。昭和前期の建物を継承しながらも時代を反映させ、重厚、華やかな室内デザインへと改造している。2階の110畳の大広間は建設当時の規模で、格天井が2段に高さを変える「折り上げ」になっている。
木造平屋建ての鶴亀棟は、桟瓦ぶきで66㎡。大正の初期の雰囲気をとどめている。
今回の登録有形文化財の答申は全国で199件だが県内では八千代の3件のみ。旧武家町が閑静な住宅地へと変遷した近代的変容の一端を伝えていることが登録へとつながった。
阪本会長は「とても名誉なこと。旧豪商の別宅を改装し維持発展する形で使っていることが評価された」と話す。
また、有形文化財登録を記念して8月26日~28日まで大広間で池村智津子・絵画展「タノシイズム」も開催され、多くの観覧者で賑わった。
池村さんは松阪市生まれ、2013年に退職するまで36年間幼稚園の教諭を務めた。三重県展、新制作展、アジア現代美術展(米国)など様々な展覧会で多数受賞。また、日本テレビ系「おしゃれイズム」制作会社からの依頼で油絵11点がスタジオに飾られた。
最近は「生きるって素晴らしい!」をテーマに、観て幸せになるような絵の創作活動に取り組んでいる。当日は自身もシャンソンやカンツォーネを18曲歌い展覧会を盛り上げた。
2016年9月1日 AM 4:55
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