美容関連の記事を読むと、ターンオーバーという言葉がいつも出てくる。新しい表皮細胞が、垢として自然と剥がれ落ちるまでのサイクルを指す。標準的なターンオーバーは二八日間で、これが正常に保てれば、美しい肌でいられるらしい。 さて、表皮が二八日なら、他の細胞はどれほどだろうかと調べてみた。消化管上皮細胞は一日、赤血球は一二〇日、骨細胞は数十年。短かったり長かったりするが、古くなった細胞のほとんどが新しい細胞と入れ替わる
例外的なのが、脳の神経細胞や心筋細胞で、細胞分裂をしない一生ものの細胞。近年再生の可能性も言われるというが。
こうして、体の多くの細胞が入れ替わっているとすると、私の体は十年前のものとはまったく違うはず。心臓と脳を除いた臓器が新品になっているはずだ。
ところが、この十年の変化を見ると、新品どころか古くなっている。皮膚はたるみ、近くが見えなくなり、声は悪くなり、髪が白くなり、胃がもたれる。いったいこの体のどこが新品なのだ。
さらに調べてみると、細胞には分裂の回数制限があるという。だから、新しい細胞と入れ替われない細胞ができてくる。細胞が死んで数が減ったりする。細胞の老化が進むと個体の老化も進むのかと納得した。
さて、今ある細胞を長持ちさせ、老化を遅くする方法はないかしらん。
(舞)