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津市教育委員会は、外国につながる(=外国籍・重国籍などの)子供達のための初期日本語教室『きずな教室』・『移動きずな』を津センパレ・該当する子供が通う市内の小中学校で開いており、平成24年・25年の開設時~先月28日までに計116人が卒室(修了)。独自のカリキュラムで市職員やボランティアが基本的に一対一で指導し、日本語学習を通じ、就学・進学や日本社会での居場所づくりも手厚く支援している。
平成2年の入管法の改正で従来の在留資格が大幅に拡充されたため、多くの外国人が来日し就労。しかし20年のリーマンショックで多数が帰国して、県内でも複数の外国人学校が閉校し、元在校生で日本に残った子供が不就学となってしまうことが懸念された。
そこで市が「外国につながる子供達が、安心して日本の小中学校に転入できるようにしよう」と考えたのが、『きずな教室』のベース。先進事例の視察や、3カ月をめどに修了する独自のカリキュラム・教材の作成などの準備を経て24年、成美小の一室で始まった。
その後、津センターパレスに移転し現在、平日(月~金曜)の午前中に一日2限の授業を実施している。
指導は市職員の教室長・巡回担当員、学生や元教師など多彩な顔ぶれのボランティアが直接法(日本語で日本語を教える)で、基本的に一対一で行う。対象は原則、小中学生だが、その年齢を過ぎた子にも対応。例えば母国の中学を今年卒業してから来日し、日本の高校を受験予定の子で、通常の教材に加え一般用教材と受験対策も指導する。
そしてボランティアが増えたため25年から、該当する子供が通う市内の小中学校で『移動きずな』を開設できるようになった。市内の外国につながる子供の居住地は以前は高茶屋・敬和地区に集中していたが、最近、他地区にも広がりつつありニーズは高い。
きずなの成果の一つは、どの市立小・中学校に転入しても共通の効率的なカリキュラムで日本語学習ができるようになったこと。
また指導者の熱心な授業や、にこやかな表情で、子供を大切に思う気持ちが自然と伝わり、子供達が、日本人全体への信頼感や、学校などで人と関わる自信を持つことに繋がり、日本社会になじみやすくなる。
今年2月にブラジルから来日し先月、移動きずなを卒室したソウゼ・アリセさん(高茶屋小5)は、「日本語を話したり書いたりすることを覚えました。将来は日本の大学に行きたいです」、またボランティアの高橋直美さんは「きずなで学び、学校や日本で良いスタートが切れたという子が一人でも増えればと活動しています」と話した。
津市の外国人生徒の高校進学率は近年上昇し続け今年3月、92・3%に。この数字以上に、進学を望む生徒を支える環境の整備が重要で、その点でも、きずなの存在意義は大きい。
なおボランティアは常時募集している。問合せは津市教育委員会事務局人権教育課☎津229・3249。
2016年11月3日 AM 5:00
日本酒と日本文化・伝統の魅力を世界に発信する魅力的な女性を決める地区大会 「2017ミス日本酒・三重大会」の出場者を募集している。主催=同大会事務局。衣装協力=㈱ききょうや。
書類審査の結果、三重大会最終選考会への出場者を決、県代表に選ばれた人は、来年3月に京都で開かれる全国大会への出場資格が授与される。
▼最終選考日=12月4日(日)18時~、ホテルグリーンパーク津。
▼応募資格=今年4月1日現在、満年齢20歳以上、29歳以下。日本国籍を有すること。未婚の女性。
▼応募要領=所定の応募用紙(HPよりDL)に必要事項を記入し、写真2枚を添付し、〒514─0084、三重県四日市市栄町1─11、くすの木ビル2階、サイバー・ネット・コミュニケーションズ㈱内「2017ミス日本酒三重大会事務局」へ。オフィシャルサイトの応募フォームからも応募可能http://www.misssake.jp/application/
▼締切り=11月10日(木)必着。
問い合わせは事務局☎059・355・0571。
2016年11月3日 AM 4:56
10月21日、津市末広町の岩出菌学研究所で「日本きのこ女子サミット」が全国で初めて開催された。
きのこが大好きで、きのこを栽培する女子や、きのこを題材にした作品づくりをするアーティストや研究者、執筆者、デザイナー、音楽家など、様々な分野で活躍するきのこ女子8名が集結。
司会にきのこ文学研究家・写真評論家の飯沢耕太郎氏、ゲストにきのこ写真家新井文彦氏を迎え、同研究所の原田栄津子さんが議長を務め、各分野の視点や活動から語り合い、交流とつながりを深めた後、「きのこ女子宣言」採択した。
◆きのこ女子宣言=「共存」という言葉は、これからの社会でキーポイントになる言葉だと思います。それぞれがお互いを敬いながら共存していく。それが、きのこの姿を見習った私たちの生活の仕方ではないでしょうか。私たちは、相互に栄養を分解・吸収し、そして与え合いながら、きのこに寄り添い、共に生きていく。菌糸のように密かに活動の場を広げながら、きのこの力・エネルギーを源に、これからもきのこの輪の可能性を広げていきましょう!◆
閉会後は三重大学生物資源学研究科の寺西教授による「光る生物 光るキノコ」の講演もおこなわれたほか、イタリアンレストラン、プレーゴ・ドゥーエで「きのこ食事会」が開かれ、シェフが腕をふるった12種のきのこ料理を堪能した。
2016年11月3日 AM 4:56