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12日、日本画家、院展院友の永都叶千さん=60、名古屋市=が自作の絵画「よみがえる津城」を津市に寄贈した。
永都さんは日本画を習得する過程で歴史画についても学ぶ機会がありモチーフとなる人物を調べている内に津藩祖・藤堂高虎公と出会った。以来、文化の象徴ともいえる建築技術に長け、徳川家康と共に戦乱を終わらせ平和な世の中を築いた高虎公に対して敬慕の念を抱いている。
寄贈作品は織田信包による五層天守閣が夕陽に染まる様子、広大な堀に囲まれた高虎の津城の威容が朝日によって水面に映し出される様子をパステルや水彩、顔料などを駆使した和洋混合技法による精密な筆致で描き出した2点で構成。縦49㎝・横91㎝の額縁に収められており、今月5日に津市センターパレスホールで開催された高虎サミットin津の会場でも展示された。
永都さんは寄贈の仲立ちをした髙橋雅士さん=南丸之内=と「津城復元の会」の西田久光会長と共に津市役所の前葉泰幸市長を訪問。寄贈を受けた前葉市長は感謝すると共に、色々な機会で披露したいと語った。
永都さんは「お城は街のシンボルで、描きたいという思いがあった。絵を通じて市民の皆さんが城に対するイメージを持って頂く一助になれば」と話し、いずれ津城を描いた屏風絵のような大作も手掛けたいと意欲をみせた。
2016年11月24日 AM 4:56
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